K-xからの進化のポイントとしては、操作レスポンスの高速化が挙げられる。AFは、AFセンサーに新たに「SAFOX IX」を採用したことで、大きなストレスを感じないレベルにまで速くなった。暗所では測距スピードが低下するとはいえ、家庭の室内程度の明るさがあれば、てきぱきと気持ちよく合焦する。AF駆動音がギーギーと騒々しいのは相変わらずだが、キットレンズは超音波モーターを内蔵していないので仕方ないところ。気になる場合は、超音波モーターSDM対応のレンズを購入したい。

AFの測距点は、中央クロス9点の11点に対応。K-xにはなかったファインダー内にAF測距点をスーパーインポーズ表示する機能を追加したことや、ボディ前面にAF補助光ランプを搭載したことはありがたい改良だ。

全レンズ対応の手ブレ補正機構を内蔵。シャッター音は、機械的な音でやや大きめ

側面に記録メディアのカードスロットを装備。SDHC/SDメモリーカードに対応する

また、ライブビュー撮影時のコントラストAFもスピードアップした。背面の「LV」ボタンを押すと、ミラーアップが行われ、液晶モニターにライブビューが表示する。その状態でシャッターボタンを半押しすると、選択中のAFエリアが拡大表示されて、コントラストAFが素早く作動。合焦すると全体表示にもどる。動きのある被写体にコントラストAFでピントを合わせるのはさすがに無理だが、一眼レフ機のコントラストAFとしては比較的高速といっていい。必要に応じて、コントラストAFから位相差AFに変更できる点は、これまでと同じだ。

電源はリチウムイオン充電池を使用。別売ホルダーを使えば単3形電池も利用できる

モードダイヤルでは、フルオートからマニュアルまで全14モードを選択できる

連写については、K-xの秒間4.7コマからK-rでは秒間6コマへと向上した。近ごろは高速連写をうたう製品が多数登場し、秒間6コマを超えるものもいくつかあるが、低価格のエントリー機としてこのスピードは優秀だ。……つづきを読む