日本サムスンは、液晶一体型のゼロクライアント端末を2モデル、11月下旬より発売する。VMware ViewとPCoIPをサポートし、オフィスにおけるTCO削減と強固なセキュリティを実現できる。基本的に代理店を経由して導入するため、店頭販売はされない。

「SyncMaster NC190」

「SyncMaster NC240」

「SyncMaster NC190」と「SyncMaster NC240」は、仮想デスクトップ環境の「VMware View」に対応した液晶一体型のゼロクライアント端末。CPUやストレージなどを搭載せず、組み込み済みの「VMware View Client」からサーバ側の仮想デスクトップにアクセスして利用する。ソフトウェアの更新やウィルス対策などはサーバ側で集中管理するため、強固なセキュリティとTCO削減が可能。

カナダのTeradiciが開発したPCoIP(PC over IP)プロトコルをサポートし、仮想デスクトップのディスプレイ出力を圧縮、IP化して転送することで、比較的狭い帯域でも実用的な描画速度が得られる。

「SyncMaster NC190」の主な仕様は、画面サイズが19型スクエア、解像度が1,280×1,024ドット、輝度が250cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、視野角が水平垂直とも160度。インタフェースは、D-Sub入力、音声入力、マイク入力、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN×2、USB×4、DVI-I出力、D-Sub出力、ヘッドホン出力。本体サイズはW410.7×D197×H385.6mm、重量は4.7kg。

「SyncMaster NC240」の主な仕様は、画面サイズが23.6型ワイド、解像度が1,920×1,080ドット、輝度が300cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、視野角が水平170度/垂直160度。インタフェースは「SyncMaster NC190」と同等だが、1W + 1Wのスピーカーを内蔵している。本体サイズはW568.6×D226×H385.2mm、重量は6.45kg。