米Googleは11月9日(現地時間)、「Google Instant Previews」を発表した。Google検索の結果表示において、各検索結果にポインタを合わせるとWebページのプレビュー画面が現れ、結果をクリックすることなくWebページの全体を確認できる。

Googleは近年、検索の効率化と検索時間の短縮実現に取り組んでいる。ユーザーが検索を繰り返さずに、少ないステップで目的のWebページを見つけられるようにする。そのためにはユーザーが検索の目的に適した検索語にたどり着けるように導き、そしてユーザーが検索結果の内容をすばやく把握できるようにする必要がある。前者のソリューションが、9月に提供開始した「Google Instant」だ。検索入力中に検索語候補と結果がリアルタイムかつ動的に表示され、ユーザーは検索ボタンを押すことなく検索語を修正できる。今回発表されたInstant Previewsは後者のソリューションになる。

Instant Previewsが利用できるようになると、検索結果の横にルーペのアイコンが表示される。クリックするとInstant Previewsが有効になり、各検索結果にポインタを合わせると、Webページ全体をイメージ化したプレビュー画面が現れる。プレビューは大きなロゴや写真を見分けられる程度だが、例えばロゴは公式ページであるかを判断する材料になるし、過去に訪れたページを探しているときにレイアウトや写真が役立つ情報になる。Googleのテストでは、Instant Previewsの利用で検索結果のクリックの満足度が約5%向上したという。

Instant Previewsは40言語以上で利用可能になり、今後数日をかけてロールアウトされる。