米Microsoftは10月28日(現地時間)、2011年度第1四半期(2010年7月-9月)決算を発表した。企業顧客の強い需要に支えられてWindows 7とOffice 2010が好調を維持し、またXbox 360が出荷ユニット数38%増を達成。7-9月期としては過去最高の売上高162億ドル (前年同期比25%増)を記録した。営業利益は71億2000万ドル (前年同期比59%増)、純利益は54億1000万ドル (同51%増)、一株あたりの利益は0.62ドル (同55%増)だった。

Windows & Windows Live部門は売上高47億9000万ドル。前年同期比66%増だが、この数字にはWindows 7 Upgrade Optionが影響しており、修正した場合は同10%増になる。ビジネス市場がPC買い替えのサイクルに突入してから企業のWindows 7の採用が伸び続けており、Windows 7の販売数が累計2億4000万ライセンスを突破した。

サーバ&ツール部門は売上高39億6000万ドルで前年同期比12%増。複数年契約の売上げが10%増加。またWindows Azureのサブスクリプションが前期から40%増加した。

Yahoo!との統合を完了したオンラインサービス部門は、売上高5億3000万ドルで前年同期比8%増。米国市場においてBingが着実にシェアを拡大しており、オンライン広告の売上高が13%増だった。

Office 2010が好調だったMicrosoftビジネス部門は、売上高51億3000万ドルで前年同期比14%増。内訳はコンシューマ市場が26%増、ビジネス市場が11%増。SharePoint、Lync、Dynamics CRM、Exchangeがふた桁の成長を達成した。

エンターテインメント&デバイス部門は売上高18億ドルで前年同期比27%増。10月21日に欧州・アジアでWindows Phone 7携帯が発売開始になり、また11月4日にKinectが登場する。年末に向けてさらなる成長が期待できる同部門については、10-12月期に売上高30%増を予測している。

今後については、PC買い替えのサイクルが10月-12月にも継続すると見ている。2011年度通期(2010年7月-2011年6月)の営業経費の予測は、従来と同じ269億-273億ドル。