セガは既報のとおり、9月30日(木)、プレイステーション・ポータブル用ソフト『けいおん!放課後ライブ!!』の発売を記念し、東京・クラブセガ秋葉原と大阪・日本橋総合案内所において、発売記念抽選会を開催した。

『けいおん!放課後ライブ!!』発売記念抽選会

東京・クラブセガ秋葉原の店頭は、豪雨のなかでも行列ができる盛況振りを見せた

この発売記念抽選会では、『けいおん!』のTVアニメシリーズおよび『けいおん! 放課後ライブ!!』に出演している声優陣のサイン入りポスターや色紙、『けいおん! 放課後ライブ!!』オリジナルデザインのTシャツやタオル、しおりセットなどといった、豪華景品を用意。抽選会でしか入手できないアイテムが賞品とあって、激しく降りしきる雨の中、参加者のガラガラを回す気合いがひしひしと伝わってきた。

この日だけは店頭も『けいおん!』仕様!? また、店内のUFOキャッチャーにもプライズやグッズがならべられた

唯のコスプレイヤーも抽選会を盛り上げてくれた

秋葉原の抽選会は朝10時から開始されたが、13時時点ですでに1,300人ほどが参加したと関係者から伝えられた。さらに、この数字は同社の秋葉原での抽選会イベントでは過去最速を達成したという。なお、この反響もあってか、16時には賞品が全てなくなり、予定時間を繰り上げての終了となった。

当日は『けいおん!放課後ライブ!!』開発チームも会場に姿を現し、マスコミ向けにインタビューが行われた。

『けいおん!放課後ライブ!!』開発チームに聞く!

――発売日を迎えての感想をお願いします。

『けいおん!』という非常に人気の高い作品をゲーム化するにあたって、開発陣一同、かなりプレッシャーを感じながらも、納得のできる内容に仕上がったんじゃないかと思っています。実際、開発陣も放っておくと、彼らも『けいおん!』のファンなので(笑)、クオリティを上げよう上げようとなるのですが、スケジュールもどうしても守らなければならない。スケジュールとクオリティアップのせめぎ合いは非常に大変でした。なので、無事に発売日を迎えてほっとしているところです。

――ゲームの見どころやファンに注目してほしいところは?

大きなところとしては、キャラクターを3D化したということです。2Dのキャラクターを3D化するのはかなり難しいのですが、よいクオリティで仕上げられたというところは我々としては推したいところですね。さらにそのキャラクターをポリゴンで5体同時に表示して、プレイステーション・ポータブルでリズムゲーム化したのは、かなりがんばったったところではないでしょうか。プレイヤーのみなさんは、どうしても音符のところに注目してしまうのでしょうけれど、キャラクターも見てほしいなと思います。

ほかには、リズムゲームに関して言うと、楽譜がパートごとに違っているところですね。一般のリズムゲームは大体ボーカルの部分に合わせてするんですけれど、5人のキャラクターがそれぞれ別の楽器を奏でているわけので、それぞれパートを別の譜面に基づいてボタン配置を設定しています。なので、一般的なリズムゲームの感覚と違うんですが、楽器を演奏している感覚のリズムゲームとしては、非常に近しい形になっていますので、ぜひプレイしていただいて、確かに「ギターだな」「ドラムだな」という部分を感じ取っていただければうれしいです。

あと、「チビキャラ」も非常によくできていて、人気もあるのですが、ただ見ているだけでもかわいらしくてほのぼのするんですけど、彼女たちにアイテムをあげるとイベントが起こることがあります。そのイベントを数多く用意しているんですが、ある条件を満たさないと発生しない、というものもあって、ただアイテムをあげてもなかなかイベントが発生しないと思います。いろいろな組み合わせを試してもらって、ぜひイベントを探し出してもらいたいと思っています。

――いろんな楽曲が入っていますが、イチオシは?

イチオシは「カレーのちライス」ですかね(笑)。あの曲、実は尋常じゃないほどBPMが早くて、それまで順調に進んでいた人もそこでストップがかけられるという感じです。特にドラムは非常にやり応えがあると思います。あとは当たり前ですけれど、「Cagayake!GIRLS」や「Don't say "lazy"」などは、進行上最後のほうになってしまいますが、おなじみの曲ですので楽しんでいただければと思います。

――おすすめのパートは?

楽器を実際に演奏している感覚が味わえるのはドラムだと思います。ただ、ドラムは難しい楽器なので、初心者はなじみづらいかもしれません。そういう意味ではギター(唯パート)を遊んでもらって慣れてもらってから、というのがいいかもしれないですね。人それぞれやりやすい、やりにくい楽器があると思うので、まずはすべてのパートを試してみてください。

――『けいおん!』のゲーム化するにあたって、リズムアクションを選んだという経緯について教えてください。

もう、「リズムアクション以外ないよね」という話しかなかったですね。『けいおん!』といえば曲の良さが1番のポイントなので、あえてアドベンチャーといった選択肢は考えられなくて、曲を聴いてもらう、演奏してもらうとことが一番重要だと思いましたから。

――5人で同期プレイが可能ですが、制作にあたって大変だったところは?

ラグがどうしても出るので、それの調整が厳しかったですね。表示している内容とか、プレイステーション・ポータブルのメモリをかなりいっぱいに使っているので、どうしても描画が重くなってしまうんですね。そこの調整はなかなか大変でした。特に通信は環境に影響されてしまうので、その環境によってはズレるときがあります。そこは場所を変えてもらうなり、少し時間が経ってからプレイしてください、ということがあるかもしれません。

――開発スタッフが特にこだわった部分は?

表情の部分ですかね。やはり『けいおん!』といっても、スタッフにも特定のキャラクター好きがいたりするので、どうしても作り込みに違いが出てくるんですよね。

――ロード時間の短縮は苦労しましたか?

そうですね。メディアインストールに対応しているので、使ってもらえれば相応に速くはなりますけど、使わなくてもストレスになるほど待つことはないと思います。

――最後に発売を待ちわびていたユーザーにコメントをお願いします。

ユーザーのみなさんにも負けないぐらい『けいおん!』が好きなスタッフが作った、「自分たちが遊びたいゲームを作る」ということで作ったゲームなので、ぜひその気持ちを一緒になって、ユーザーのみなさんにも楽しんでもらえればと思います。あと全くの余談なんですが、ゲームの起動時に「セ~ガ~」と唯が言うんですが、実はこのセリフ、全員分ありますので、デモをキャンセルせずにがんばって聞いてもらえればと思います。

ゲームタイトル けいおん! 放課後ライブ!!
対応機種 プレイステーション・ポータブル
ジャンル リズムアクション
発売予定日 2010年9月30日
価格 6,090円
CEROレーティング A (全年齢対象)
(C)SEGA (C)かきふらい・芳文社/桜高軽音部