ブロケード コミュニケーションズ システムズ SPテクニカルエンゲージメント本部 本部長 村田眞人氏

ブロケード コミュニケーションズ システムズは9月28日、Brocade MLX高密度ルータ・シリーズの最上位機種となる「MLXeコア・ルータ」、「100ギガビットEthernetブレード」、SAN/IPネットワーク向け統合ネットワーク管理プラットフォーム「Brocade Network Advisor」を発表した。

SPテクニカルエンゲージメント本部 本部長 村田眞人氏は、「サービスプロバイダーはデータ系ネットワークの拡張により、利益を確保しつつ性能を向上しなければならないという問題に直面している。また、データセンターも仮想化サーバの増加によってサーバの効率化が進んでおり、その結果として、I/Oの利用率も上昇しており、ネットワークに対してワイヤレートの必要性が高まっている」と、サービスプロバイダーとデータセンターの双方がネットワークに関する課題を抱えていると説明した。

MLXeコア・ルータ

こうした問題を解決する製品として、MLXeコア・ルータが紹介された。同製品は、ワイヤスピード・ポートとして、32個の100 GbEポート、256個の10GbEポート、1,536GbEポートに対応する。シャーシバックプレーンの容量は15.36Tbps、ハーフスロット容量は480Gbpsとなっている。スロット数によってモデルが分けられており、スロットが4個、8個、16個、32個のモデルがある。

「MLXeコア・ルータの最大のウリはコストパフォーマンス。他社製品の4倍の100 GbEポートのワイヤスピード・ポート密度を8分の1の価格で提供できる」

同氏は既存のルータ製品に対する位置付けについて、「MLXとXMRを置き換える製品ではない。100Gbのワイヤスピードが必要で、かつ、ポート密度を最大限に生かしたい場合にMLXeを使ってもらうことになる」と説明した。

サービスプロバイダー、データセンターの双方にメリットをもたらす「MLXeコア・ルータ」

100ギガビットEthernetブレードは、今回発表されたMLXeコア・ルータのほか、既存のルータ製品であるMLXとXMRで共通して利用できる。シャーシ当たり32個の100 GbEワイヤスピード・ポートに対応しているほか、2個のポートのうち1個だけのライセンスの購入に対応している。

100ギガビットEthernetブレード

Brocade Network Advisorの特徴としては、IP(無線、有線、MPLS)、SAN、コンバージドネットワークを統合して管理できる点が紹介された。「現在、IPネットワーク、SANネットワーク、ワイヤレスネットワークの管理が分断されている状態にある。今後は、これらを統合して管理していくことが必要になる」と同氏。