Twitterは9月24日、今後アップデートを2つ実施するにあたり、すべてのユーザーに向けて、どのような変更が行われるかを知らせるメールを送信した。主な変更点は「認証ルールの変更」と「リンクサービスの適用対象拡大」の2点だ。

Twitterから送られてきたメールによると、「今後、重要なアップデートを2つ行う予定」としながら、「このメールが送信される頃にはアップデート完了後かもしれない」となっている。

8月31日以降、すべてのアプリケーションはOAuthという認証方式によってTwitterアカウントへアクセスすることが必須となっている。OAuthとは、アプリケーションがユーザーからのパスワードの入力を必要とせずに、ユーザーの許可によりそのユーザーの保有するTwitterアカウントへアクセス権を取得できる技術だ。

この技術による変更点やメリットとして、次の5点が挙げられている。

  • アプリケーション側でパスワードを保持することが許可されない
  • Twitter.comでTwitterアカウントのパスワードを変更しても、そのアプリケーションは設定を変更せずに継続して利用できる
  • アップデートにより、これまで使ってきたアプリケーションがアクセス権の許可を求めたり、アプリケーションが急に動作しなくなったりする可能性がある
  • 今までアクセス権を許可した全アプリケーションは 設定の「連携アプリ」のページで確認できる
  • アプリケーションへのアクセス権は上記の連携アプリページでいつでも取り消せる

もう1つの変更点は、ツイートに挿入されたURLを簡潔なリンクに新しく書き換える「t.co リンクサービス」の適用対象が来週に拡大されることだ。

書き換えられたリンクは実際のリンク先のドメイン名とURLの一部を表示するため、リンク先のサイトが明示的にわかる。そのリンクをクリックすると、リクエストはTwitterサービスを通じてリンク先のサイトがマルウェア(悪意のあるプログラム) を含むサイトでないことを確認したうえでリンク先に転送される。

当初は、オプトインで事前にこのサービスを許可した特定のアカウントにおいて同サービスを確認できるが、Twitterは今年末までに全ユーザーにこのサービスを提供することを目指している。

この変更点の意義として、「短縮URLのリンク先の不透明性を排除でき、各リンクがどこに遷移するのかをクリックする前に認識できるようになる」、「Twitter.comやTwitterアプリケーションで同サービスのリンクをクリックすると、Twitterは記録して、そのデータをもとにより精度の高い関連したコンテンツを提供する」といったことが挙げられている。

Twitterから送られてきたアップデートに関するお知らせ