米Appleは9月8日(現地時間)、iPhone、iPod向けの新OS「iOS 4.1」の配信を開始した。iOS 4.1で新たに追加された、ハイダイナミックレンジ(HDR)写真機能を使ってみた。
今回追加されたHDR機能は、露出の異なる複数の画像を自動的に合成して、暗い部分の黒つぶれや明るい部分の白とびのない写真を実現するというもの。HDR機能が利用できるのは、iPhone 4のみで、他のiOS 4.1対象デバイスでは利用できない。
HDR写真を撮影!!
iOS 4.1にアップデートしたiPhone 4のカメラには、HDR機能のオン/オフを設定できるアイコンが追加される。このアイコンをオンにして撮影するだけでHDR写真が撮影可能だ。
木陰から都庁を撮影
まず、暗い木陰の間からのぞく都庁を撮影してみた。左がHDRをオフにした適正露出の写真、右がHDR写真だ。適正露出の写真は、都庁周囲の空が白飛びしており、木陰の部分は黒くつぶれている。しかしHDR写真は、白飛びが改善され、周囲の雲をしっかり撮影することができた。木陰の緑も違和感ない程度に描写されている。
もう一枚、別アングルから太陽が入るように撮影してみた。適正露出の写真(左)は、木陰が黒くつぶれ、都庁も全体的に暗い。一方、HDR写真(右)は、木の葉の緑が確認でき、都庁も明るく写っている。
この2枚の写真のレベルをPhotoshopで確認してみた。適正露出の写真はシャドウの値が突き抜けているが、HDR写真はシャドウ値が抑えられ、中間レベルもしっかりと再現されていることが分かる。
環境を変えて撮影
このほか、撮影環境を変えて何枚か撮影してみたのでご覧いただきたい。