NECは9月10日、RFIDの領域において、約50メートルの長距離通信が可能でセンサ技術との連携できめ細かな監視を実現する「アクティブタグ」の主要ベンダーである日立産機システム、エアロスカウト、セイコープレシジョンの製品を組み込んだソリューション提供を強化すると発表した。

これまで、アクティブタグを組み込んだソリューションの開発は、タグが収集した膨大なデータの処理やフィルタリング、位置の検知などを行う仕組みが各社で異なるため、個別のアプリケーション開発が必要だった。この課題を解決するため、NECネッツエスアイが主要3社のアクティブタグを用いてタグ経由で取得したデータの管理・処理を可能にする共通ミドルウェアを開発した。

NECはこのミドルウェアの採用により、主要3社のアクティブタグの特徴を生かしたアプリケーションの開発を効率化でき、3社のアクティブタグを確保するとともに、ビジネスモデルの立案からRFIDソリューション開発までを短期間かつ低コストで行うことが可能になる。

今回の開発領域とシステム構成

同社は今後、物流品質管理、医療機器管理や物流現場での保管状態モニタリングや保管場所検知などに関するパッケージ製品とアクティブタグの導入コンサルを含めたソリューション開発・提供を強化する。また、国内に加え、中華圏、中南米地域にも販売するとともに、RFIDを接点テクノロジとして活用したクラウド型サービスビジネスの創出を図る。