富士通は8月31日、製造業向けの生産管理ソフトウェア「GLOVIA/SCP FA PSI Collaborator」を発表。同日より販売を開始した。

同ソフトウェアは、製造業の企業において、製造部門・販売部門・調達部門が共有する生産予定量(生産枠)を日々の受注状況に応じて自動計算してシミュレーションするもの。これによって最適な生産日程や在庫数、オーダーの生産順序などを算出。平準化生産と突発的なオーダーへの対応の両立を実現するという。

富士通は同ソフトウェアを同社のサーバやPC製品の生産活動において利用しており、そのノウハウをユーザーの「ものづくり支援」に生かしたいとしている。

「GLOVIA/SCP FA PSI Collaborator」の販売価格は1200万円(税別)で、10クライアントのライセンスが付属する(参照クライアントは無償)。同社は2012年度末までの同ソフトウェアの売上目標を10億円としている。

なお、「GLOVIA/SCP FA PSI Collaborator」の開発は富士通アドバンストエンジニアリングが担当した。

「GLOVIA/SCP FA PSI Collaborator」の画面例。ちなみに「PSI」は生産(Production)または調達(Procurement)、販売(Sales)、在庫(Inventory)の三位一体を表す略語だとされる