Mozilla Labs - Laboratories are where science and creativity meet to develop, research, and explore new ideas.

Mozillaは2006年ごろから、開発に利用するバージョン管理システムをCVSからMercurialへ移行する作業を進めてきた。今回、Mozilla Labsからさらに新しい動きが発表された。Mozilla Labsで取り組んでいるすべてのプロジェクトをGitHubにもミラーリング提供を開始したという。従来どおりMercurialがメインリポジトリとして利用され、Gitはあくまでもミラーという位置づけ。ただし、プロジェクトによってはGitを主要なバージョン管理システムにしたいと取り組みを進めているものもあるという。

ミラーの仕組みはMercurialからGitHubのリポジトリへhg-gitエクステンションを使ってミラーリングを実施するというもの。Gitベースでの開発をしたいという場合、GitHubのリポジトリをフォーク。フォークしたものに対して作業を実施し、反映してほしい変更をプルリクエストとして処理すればいい。プルリクエストはBugzillaの「レビューリクエスト」として処理され、コミット権限を持った開発者によってMercurialのリポジトリへ反映されることになる。

今回、GitHubでのホスティングが開始された背景には、Mozilla Labsの開発者がGitへの注目を続けてきたこと、Gitの人気が高まっていること、コミュニティからGitサポートの要望が増えていることなどが背景にあるという。現在はプルリクエストを自動的にBugzillaのレビューリクエストとして処理する方法なども模索が続けられているという説明がある。Mercurialを使いながらGitでのサービス提供も実施する事例として参考になる。