凸版印刷は、紙カートンに奥行き感を持たせ、3D表現ができる表面加工技術「エンボスルック3D」を開発。9月初旬より本格的な販売を開始すると発表した。

「エンボスルック3D」サンプル(左)、UVニスで形成するマイクロレンズのイメージ(右)

エンボスルック3Dは、微細なドット柄印刷の上にUVニスでマイクロレンズを形成し、レンズの配列を最適化することで奥行き感などの視覚効果を印刷と同時に表現することが可能な技術。

同技術により専用のレンズ形状フィルムを使用することが必要なく、通常の印刷工程で3D表現が可能となるため、大幅なコス削減を実現することができるとのこと。

今後、同社はエンボスルック3Dを化粧品やトイレタリー、医薬品などの紙カートン向けに販売。さらに、書籍などの出版印刷や店頭販促ツールなどの商業印刷分野にも展開し、事業拡大を図っていく。