【今日のCFD】英国FTSE100種株価指数

日本時間夕方発表の英国GDPは前年比・前期比共に市場予想を0.1%上回った結果となった。ただ今晩は、日本時間21:30に米国のGDP発表が控えている。速報値から下方修正されるとの思惑もあり、市場はこちらを重要視している模様だ。

また、23:00にはバーナンキFRB議長の講演が予定されている。今回は、「米国経済がどれだけ弱含みなのか?」「FRBが、何らかの景気刺激策を検討しているのか?」といった市場の疑問に、どの程度具体的な発言が行われるか注目されている。ここで何ら具体性が示さなければ、週末要因も絡み、欧米株式市場全体でリスク資産の解消が進行する可能性が高まる。

更に英FTSEに限れば、8月30日月曜日はバンクホリデーで英市場は休場。メインプレーヤーであるロンドン勢が3連休を控え、敢えてリスクテイクを取りに行くタイミングでもないことから、上値の重い展開が続きそうだ。

テクニカルで見ると、8月全体を見渡せば下落基調が継続している。短期的な上値ポイントは、中旬以降下落時に出現したレンジスタンスラインとフィボナッチ23.60%レベル。この5150近辺は、残り少なくなった8月の重要なレジスタンスポイントとして注目される。ここで上値が抑えられるようなら、市場はテクニカル的にも売りを仕掛ける可能性が出てくる。

そのような展開となれば、8月最安値5068レベルを再び目指すかが注目される。下値の焦点はここでダブルボトムを形成し、市場の底堅さの印象を与えられるかどうか、だろう。ダブルボトム形成となれば、再びレジスタンスラインをトライする展開となるだろうが、逆にブレイクした場合は、5000の心理的ラインが次の下値ポイントとして浮上する。

英国FTSE100種株価指数 1時間足