ARなどのハイテクの活用を模索するバンダイ

「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデルである"ガンプラ"は生誕30周年を迎え、戦隊ヒーローの巨大ロボットや、「超合金」系の「魂」シリーズなどロボットキャラクターの製品は今年も多数出展されていたバンダイだが、今回は期待したような自律的ロボットトイは見当たらなかった。

バンダイブース

ガンプラ生誕30周年のコーナーには歴代のエポックとなったモデルが(C)創通・サンライズ

30周年記念新ブランド「RG」の第1弾、1/144「RX-78-2 ガンダム」の組立例とインナーフレーム(C)創通・サンライズ

インナーフレームの大型モックアップもさりげなく展示されていた(C)創通・サンライズ

昨年は版権モノながらも「Myドラえもん」という大きなネタがあったのだが、この他にもさまざまなロボットトイの開発を担当した「バンダイ ロボット研究所」はすでに解散してしまったそうで大変残念な限り。

その分、ハイテク分野は「デジモンクロスアリーナ」「ハイパーテレスコープ 天体図鑑」など、AR(Augmented Reality:拡張現実)系の技術を取り入れた製品にシフトしたという印象を受けた。

全国の設置店にて無料でプレイできる「デジモンクロスアリーナ」。デジモン関連商品についているARコードを認識させ、手で矢印型のパッドを動かしてデジモンを操作する

2010年5月に発売された「ハイパーテレスコープ 天体図鑑」。厳密にはARという訳ではないが、スコープを向けた方向の星空が見られる。税込定価で2万790円

「ギアギアン」シリーズ

そんな中、ギミック重視の玩具主導型シリーズとして筆者が注目したのが、2010年4月から展開されている「ギアギアン」。その名の通り、それぞれにギアを搭載したユニット「ギアン」を組み替えて連動アクションが楽しめる製品だ。その昔、三菱鉛筆が販売し、2000年にバンダイが復活させた「カプセラ」のような知育玩具的なテイストも感じられる。こうした製品はユニットが増えるほど面白くなると思うので、今後の発展に期待したい。

「ギアギアン」コーナー
それぞれにギアが搭載された「ギアン」をつなげて遊ぶ
クリア成型のギアンを無数に連結した展示は圧巻!(wmv形式 5.20MB 34秒)