NECビッグローブは8月24日、Androidアプリケーションのマーケットプレイス「andronavi」を正式オープンしたと発表した。

NECビッグローブ 代表取締役執行役員社長 飯塚久夫氏

andronaviは、電子書籍やゲーム、アニメ、写真集から、天気予報、道案内、食材管理などの"ツール"まで、さまざまなジャンルを扱うAndoroidアプリケーション向けマーケットプレイス。「今年1月から試験的にサービス提供していた」(NECビッグローブ 代表取締役執行役員社長 飯塚久夫氏)が、同日より正式オープンとなった。

同マーケットプレイスでは、すでに30社以上の企業と提携しており、「9月末までに650本以上、今年度中に4000本のアプリケーション提供を目指している」(飯塚氏)。Googleが運営するマーケットプレイス「Android Market」にはない独自コンテンツも提供していく予定で、「アプリケーションの充実」には特に力を入れている。

パートナー企業の一覧

NECビッグローブ 取締役執行役員常務 古関義幸氏

また、ユーザーとアプリケーション開発事業者、双方の利便性を重視している点も特徴の1つ。ユーザー向けには、端末の機種やジャンルごとに絞り込みを行える検索機能を提供するほか、動画によるアプリケーションレビューなども掲載し、目的に合ったアプリケーションを効率的に見つけられるよう工夫している。一方、アプリケーション開発事業者向けには、アクティベーション機能を提供し、アプリケーションの不正利用を防止しているほか、2011年を目処に、「1週間」、「1日」、「2時間」など、利用期限を設定できる課金機能や、ゲーム内でのアイテム購入等を可能にするアプリケーション内課金機能も組み込む予定。

アプリケーション開発事業者向けの主な機能

さらに、グローバル展開という点にも力を入れており、24日より英語版サイトをオープンさせるうえ、12月にはリージョン制御を導入し、米国内でのアプリケーション提供も開始する。「当面はマンガやアニメ、ゲームなどに力を入れていく」(NECビッグローブ 取締役執行役員常務 古関義幸氏)と言い、マンガに関してはオープン時に200タイトルを英語化して並べる計画。さらに2011年以降は中国語版、フランス語版サイトも開設していく考えだという。

グローバル向けの施策

NECビッグローブでは、2012年度末までの事業目標として、提供アプリケーション数15万本、取扱高100億円、有料アプリ利用者数250万人という数字を掲げている。