日本RV協会は24日、現在のキャンピングカー市場の動向を一冊にまとめた「キャンピングカー白書2010」を発行した。同白書は、2006年度から2009年度までのユーザーと業界のアンケート集計などを集約したもの。アンケートは2009年6月末~2010年2月末の期間に、「くるま旅クラブ」会員などを対象に複数回にわたって実施された。

それによると、キャンピングカーの販売台数は前年度より多少落ち込み、国産車の新車では前年比11.6%減の3,785台、輸入車の新車は前年比24.1%減の217台となった。しかし、キャンピングカーの普及度を示す総保有台数は着実な伸びを見せ、2009年度は、2007年度調査時の5万9,000台を上回る6万8,000台を記録。この間のキャンピングカー以外の乗用車の保有台数の増加率が0.6%であるのに対し、キャンピングカーの増加率は15%に達し、キャンピングカーの総保有数は確実に増加していることが分かった。

ユーザーの年齢構成をみると、過去の調査でトップを占めていた40歳代に代わり、60歳代が初めてトップを占めた。前回調査では、1位「40歳代」(33%)、2位「50歳代」(29.1%)、3位「60歳代」(21.8%)との順だったか、今回は、1位「60歳代」(30.3%)、2位「40歳代」(29.2%)、3位「50歳代」(27.2%)との結果に。このことから、キャンピングカー先進国の欧米では、定年退職を迎えた熟年夫婦のレジャーとして親しまれてきたキャンピングカー旅行が、ようやく日本でも広まってきている実態が推察される。

キャンピングカー旅行の家族構成を尋ねたところ、52.9%が「夫婦2人」と回答。また、「ペット連れで旅行する」比率も前回より1.6ポイント増えており、子育てを終えた熟年夫婦が、子供の代わりにペットを連れて旅行に出かけるスタイルが確立されつつあることが明らかになった。

なお、同白書は日本RB協会にて購入可能となっている。価格は5,250円。

※写真は日本RV協会『くるま旅』フォトコンテスト優秀作品(撮影 : まこたくママさん)