Bend - A modern text editor

エディタはプログラマにとって常に関心の高いアプリケーションとなっている。エディタの出来如何がそのまま作業効率に直結してくるためだ。Windowsにはデフォルトのエディタとしてメモ帳がついてくるが、これをそのまま開発に使うとなると、ちょっとばかり機能が足りない。少なくともシンタックスハイライトは欲しいところだ。

The Best Replacement for your Windows Notepad - Digital InspirationにWindowsのエディタに関する興味深い記事が掲載されている。メモ帳にかわる軽量エディタを紹介するもので、Bendと呼ばれるエディタが取り上げられている。まだ開発段階にあるものの、今後のGUIエディタの方向性を示唆する取り組みとして興味深い。

BendはBend - A modern text editorからダウンロードできる。実行するには.NET Framework 4.0が必要。Windows 7の利用が推奨されているが、.NET4がインストールされていればVistaやXP SP3でも実行できると説明がある。

Bend起動後画面。左上のボタンをクリックすると画面が回転して設定ダイアログが表示される

Bend設定画面

Ctrl-ホイール上回転でフォントサイズを大きく変更。上部には複数のファイルを開いた場合にタブが展開される

Ctrl-ホイール下回転でフォントサイズを小さく変更。Ctrl-0で元のサイズに戻る

右上のフィールドで検索。行番号選択で行ごとの選択

Direct 2DレンダリングによるH/Wアクセラレーションの活用と美しいフォントレンダリング

Bendの主な特徴は次のとおり。

  • シンプルなUI。ChromeやSafariのデザインに影響を受けている
  • H/Wアクセラレーションを活用した高速で美しいフォントレンダリング
  • タブ対応
  • シンタックスハイライト
  • 検索機能 (Ctrl-f)
  • 置換機能。正規表現に対応 (Ctrl-h)
  • 行ジャンプ機能 (Ctrl-g)
  • ズーム機能 (Ctrl-ホイール)
  • エクスプローラとの統合機能
  • ファイル変更監視機能

Bendが提供している機能はメモ帳が提供している機能にいくつか新しい機能が追加された程度だが、その追加されている機能が使いやすい。エクスプローラに統合する機能が用意されているため、メモ帳の代わりに利用するデフォルトエディタとして設定しやすいという特徴もある。

ただし、現段階では日本語の入力や表示があまり芳しいとはいえず、日本語入力や日本語表示を多用する場合には向いていないエディタといえる。しかし、すっきりしたUIやタブ、シンプルで必要最小限の機能だけを提供するなど、軽量エディタの方向性として興味深い。