――今後はどういった展開をされていく予定ですか。

山田「もちろん、プログラムを立ち上げて終わりというわけではなく、スタート地点であり、これからが本番だと考えています。

ただ、フライトが2地点間の移動が目的であるのとは異なり、ホテルの場合は施設での滞在時間が長いので、なにより快適でリラックスした時間をお客様に過ごしていただくことがサービスの本質だと思っております。ですから、特典も重要ですが、ホテルとして大事なお客様を次へつなげるサービスをきちんと提供していきたいですね」

「My JALHotels」入会キャンペーン中の現在は、「シルバー会員特典を2011年12月末まで利用できます」(山田さん)

――最後に、山田さんが実際に宿泊して印象に残っているホテルをおしえてください。

山田「すべてのホテルでサービスが行き届いており、部屋が快適であることは当然ですが、特に『ホテル日航金沢』ではバスルームに"乱れ箱"(脱いだ衣類などを入れる箱)が置いてあるなど、きめ細やかなスタッフの心配りを感じました。同様に『JRタワーホテル日航札幌』も"おもてなし"の心を感じることができる場所です」

2010年、新オープンとなる「ホテル・ニッコー上海」(左/7月28日に開業済み)と「ホテル・ニッコー無錫」「蘇州清山ホテル」(右)

確かに今、JALブランドに対する世間の目は厳しいかもしれないが、ある意味でそれは期待の裏返しであるとも言える。いずれにせよ、全世界50軒以上のホテルで利用できる共通特典と、地域性あふれるホテルオリジナル特典は魅力的だ。順調なスタートを切った「My JALHotels」の今後に大いに期待したい。