NTTドコモ(以下、ドコモ)は8月2日、米パケットビデオ・コーポレーション(以下、パケットビデオ)を買収することで合意したと発表した。

パケットビデオは、携帯電話向け音楽/動画ソリューションを提供する企業。同社の音楽/動画コンテンツ再生ソフト「Core」は、北米や欧州、アジア地域の携帯電話事業者や携帯電話メーカーに幅広く採用されており、世界中で230機種、2億4900万台以上の携帯端末に組み込まれている。

また、「Twonky」と呼ばれるソフトウェアを独自開発しており、テレビ、デジタルフォトフレーム、音響機器とパソコン/携帯電話との間で音楽/映像コンテンツを共有する家電連携サービスも提供している。

パケットビデオのWebサイト

今回の合意によりドコモは、米ネクストウェーブ・ワイヤレスが保有するパケットビデオの発行済株式65%を1億1160万ドル(約98.7億円)で取得する予定。ドコモはすでにパケットビデオの株式35%を取得済みであるため、今回の株式取得が完了すると、パケットビデオはドコモの100%子会社となる。

なお、取得には米国規制当局やネクストウェーブ株主の承認が必要。ドコモでは、2010年度第2四半期中の取引完了を見込んでいる。