日立製作所は、7月22日・23日の2日間、東京国際フォーラムにおいて、「日立uVALUEコンベンション2010」を開催する。

今年創業100周年を迎えた同社が、「確かな技術でつぎの100年へ~協創で加速する社会とビジネスのイノベーション~」をテーマに開催するもので、これまで100年の「日立の歩み」と次の100年に向けた「新たな取り組み」を、講演、セミナー、展示を通じて紹介する内容となっている。

日立uVALUEコンベンション

会場の様子

ネームプレートのミューチップで入退場を管理

100周年記念の特別展示「日立グループ100年の歩み」では、1910(明治43)年に製造された同社の第1号製品である「5馬力モーター」や、輸出製品第1号製品となった「扇風機」などを展示。また、デジタルサイネージを活用したステーション展示や、水環境ソリューション、スマートグリッドソリューション、日立のクラウドコンピューティングへの取り組みといった最新技術を活用した製品、サービスを紹介。そのほか、次の100年に向けた日立のR&Dへの取り組みとして、ロボティクス、次世代のヒューマンインタフェースなども展示されることになっている。

記念展示の日立グループ100年の歩みコーナー

日立の第1号製品である5馬力メーカー

日立の輸出第1号製品なった扇風機

テーマステージでは、中西宏明社長がメッセージを投げかける

展示されたスーパーハイビジョンカメラ。現行HDTVの16倍の画素

スマートな次世代都市の実現に寄与する日立の技術を紹介

基調講演では、初日の午前10時から、日立製作所の中西宏明社長が、「日立グループが挑む社会イノベーション」をテーマに、日立グループが歩んできた100年と、今後の100年に向けた人と地球にやさしいサスティナブルな社会の実現に向けた今後の貢献などについて講演する。さらに、ノーベル経済学賞受賞者であり、ハーバード大学経済学および哲学教授のアマルティア・セン氏と、独立行政法人国際協力機構(JICA)の理事長である緒方貞子氏が「新たな100年に向けて、人間と世界経済、そして日本の使命を考える」をテーマに講演。そのほか、多岐に渡る分野のセミナー、パネルディスカッションが用意されている。

また、シンポジウム「日立技術フォーラム2010」や「イノベーションサミット2010」も併催し、各分野の第一人者、有識者、経営トップなどが講演を行う予定。

日立uVALUEコンベンション2010への入場は無料だが、事前登録制となっている。また、100周年記念の特別展示「日立グループ100年の歩み」は、展示会場の外にあり、誰でも自由に見ることができる。

フラッパーゲートシステム。オフィスセキュリティのトータルソリューションを展示

空中で印字するデモストレーション。ボールを上から落として、その瞬間に印字する。缶ビールの賞味期限などに使用される技術

携帯電話をRFIDリーダー/ライターとして利用するモジュールも参考展示

デジテルサイネージの活用例はローソンでの事例を展示

ウェアラブル光トポグラフィの展示。脳の見える化技術

バーチャル試着シミュレーションを参考展示。iPadを端末として利用できる展示

人、モノ、情報を運ぶロボットによるデモストレーションも行われた

参考展示したリストバンド方生活モニタ装置。これを利用してリアルタイムで健康管理を行う

日立が提案する未来のエネルギー自立型住宅

サーバやストレージ製品も展示

参考展示したサーバ向けSSDをはじめとするストレージ製品

クラウドコンピューティングに関する展示にも力を注いでいた

データセンターの省電力型プロジェクトの提案

モジュール型データセンター

MPLS-TPパケットトランスポートシステムを参考展示

次の100年に向けた日立の研究開発への取り組み