ワイヤレスジャパン2010にて、大手通信事業者の端末部門のキーマンである、NTTドコモの木戸氏、KDDIの増田氏、ソフトバンクモバイルの遠藤氏の3名によるパネルディスカッションが行われた。
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左からNTTドコモ スマートフォン事業推進室 事業企画担当部長の木戸博也氏、KDDI コンシューマ事業本部 サービス&プロダクト本部長の増田和彦氏、ソフトバンクモバイル プロダクト・サービス本部 商品戦略企画部 部長の遠藤浩平氏 |
パネルディスカッションは、主催のリックテレコム 月刊テレコミュニケーション編集長の土谷宜弘氏をモデレータとしてスタート。まず、土谷氏が今回のワイヤレスジャパンのテーマの1つが「スマートフォン」であることを紹介。パネラーの3名がそれぞれ自社のスマートフォンに対する取り組みについて解説。その後、「スマートフォンとは何か」「どこまで普及するのか」「携帯電話市場がどう変わっていくのか」の3点について、それぞれの意見を述べた。
NTTドコモの木戸氏はまず、日本市場で携帯電話の出荷台数が減少してきている点、同社が今年度にデータARPUが音声ARPUを上回と予測している点を挙げた。そのうえで、このところのスマートフォンの出荷台数の伸び、さらにはスマートフォンがデータARPUを伸ばすのに適していることから、ドコモではスマートフォンに注力していると説明した。
その例として、Xperiaが好調であることを紹介。さらに、今秋にサムスン電子製「Galaxy S」を、2010年度下期にはさらに7機種のスマートフォンを提供する予定であると述べ、スマートフォンラインナップを拡充する方針であることを示した。また、9月にspモードを提供することでiモードメールに対応させるなど、既存の音声機種の機能をスマートフォンに盛り込んでいくこと、ドコモマーケットを年度末までに現在の200強から700強のコンテンツ数に増やすことも挙げた。
同氏は、"インターネットが手の中で見られる"というのがスマーフォンの最も大きな特徴だと説明。iモードがはじまってから10年以上経ち、iモードに取って代わるかはまだわからないが、ドコモの柱のひとつになっていくデバイスだと述べた。