ニュージーランド政府観光局は1日、同国の南島に位置する「Otira村」(以下、オティラ)が、100万ニュージーランドドル(日本円 : 約6,300万円)で売りに出されていると発表した。

オティラは、ニュージーランド南島の西海岸にある人口40人、面積2,714平方メートルの村。同国で3番目に大きい「Arthur's Pass National Park(アーサーズ パス国立公園)」の中に位置し、有名なTranzalpine列車も通っている。また、同村は海抜1,000m以上の高原にあるため、1日で四季の気候が楽しめるという。

Otira(オティラ)村イメージ (c)Tourism West Coast/Petr Hlavacek

現在の同村の持ち主である60歳過ぎのヘナー夫妻は、1998年に約500万円で同村を購入。しかし、ビルや村のメンテナンスを行いながらのホテル経営が体力的に難しくなったことから、今回、村を売りに出すことを決意したという。同夫妻は、自分たちが村を購入した時の思いを引き継いでもらえるエネルギーに満ちたカップルに村を購入しもらい、引き続き魅力的な村を作っていってほしいと語っている。

同村を購入した場合、ホテル、学校、駅、タウンホール、18軒の家が付く。さらに同村の村長に就任できるほか、申請を行えば村の名前を好きなものに変更することも可能。なお、村の購入が難しい場合は約2,000万円で「オティラホテル」のみ購入することもできるとしている。