FXCMジャパンは6月30日、完全自動システム取引プラットフォーム「FX system selector(愛称:らくちんFX)」を大幅にバージョンアップさせた『シストレステーション』を12日より開始すると発表した。5日からはデモ取引がスタートする。

同社は2008年11月11日、2005年創業のFX自動取引サービスのリーディングカンパニーであるTradency社と業務提携を開始。12月には顧客サービス強化として、自動売買機能つきのシステムトレード『FX system selector(仮称)』のサービス提供開始を決定した。

FXCMジャパン代表取締役会長兼社長 山内英貴氏

今回のバージョンアップは、『らくちんFX』ユーザーからの要望を最大限に反映し、ユーザビリティを追求したもの。イスラエルのTradency社が開発した新プラットフォームを全世界に先駆けて採用し、これまで同社が提供してきたログイン画面でのユーザーネーム記憶、余剰金額と有効証拠金の情報掲載など様々な機能が追加された。同社の代表取締役会長兼社長 山内英貴氏は「『らくちんFX』の提供を開始し、1万を超える口座数を有するまでに成長した。一方でお客様から様々なご意見を頂戴した。それを受け、新プラットフォーム開発では、開発に1年をかけ、お客様のフィードバックを最大限反映した」と強調した。

取引画面ではFlashを採用(FlashPlayer10以上のインストールが必要)することで、ポジションの反映やシステム評価、レート更新が高速化し、画面の表示速度も軽くなるよう改善された。また全システムのパフォーマンスが一覧可能な他、取引の運用状況は見やすい損益曲線でチェックすることもできる。

新プラットフォームの採用により、操作性がより快適に

また『シストレステーション』最大の特徴とされるT-Scoreは、200余りの取引システムのパフォーマンスを0(最低点)~10(最高点)で評価。ポジションがクローズされるたびに更新する。レーティング算出に際しては、損益に加えて、市場環境の変化への適応度やパフォーマンスの安定性なども考慮されているとのこと。

T-Scoreは、取引システムのパフォーマンスを0~10で評価

このほかオフィシャルサイトでは、各種指標を元にしたシステムランキングや、システムの特徴を5段階評価したシステムマトリクスなど、システムトレードに関する情報を掲載。メルマガ「シストレ de FX」は毎週1回、システムのパフォーマンスデータの紹介や、今注目のシステムなどの内容を無料で配信する。

Tradency社のCEO Lior Nabat氏

Tradency社のCEO Lior Nabat氏も来日し「我々が提供する新しいシステムトレードは柔軟、有益、使いやすいという特徴を有している。FXCMジャパンとTradency社が緊密なパートナーシップを続けることで、新しいシステムトレードを日本国内において大きく広めていくことができると確信している」と述べた。また、山内氏は「8月よりいわゆるレバレッジ規制の第一弾が始まるが、FXが資産運用のための金融商品に回帰していく大きなきっかけになるのではと期待を込めた。