シー・エス・イー(以下、CSE)は6月30日、専用デバイス不要のワンタイムパスワード製品の新版「SECUREMATRIX Version 3.3.2」をリリースすると発表した。

iPhoneでのSECUREMATRIX Version 3.3.2の画面

SECUREMATRIXは、「マトリクス認証」と呼ばれる方式により、その場かぎりのパスワードを発行する本人認証システム。アクセスする度に変更されるマトリクス表(64個の数字表)に対して事前に設定した自分専用イメージ(数字を拾う場所/順序)を重ね合わせ、イメージの順番どおりにマトリクス表の数字を拾っていくことでワンタイムパスワードを生成する仕組み。

固定パスワードよりも堅牢性が高く、パスワードを忘れづらいうえ、トークンなどの専用ハードウェアを使用するワンタイムパスワードに比べると、両手を自由に使え、紛失のリスクも少ないといった特徴がある。

新版では、ビジネスの現場で採用が進んでいるスマートフォン「iPhone」に対応。そのほか、セキュリティ対策機能の追加やセットアップ時の操作性の向上といった機能改善も行われている。

CSEでは、iPhone対応について、外部から社内の重要情報へアクセスする際の本人認証として大きな役割を果たすとの見方を示したうえで、「トークンのような認証デバイスを一切使用しないため、iPhoneの利便性を損なわずにiPhoneの画面上でセキュリティ強度の高い本人認証が実現します」とメリットを強調している。

Version3.3.2は、8月16日よりCSEのWebサイトにてダウンロードが開始される。