『特捜戦隊デカレンジャー』や『侍戦隊シンケンジャー』のオープニングテーマでもおなじみのサイキックラバー。いまや戦隊ソングには欠かせない2人だが、戦隊ソングに限らず、アニメソングでも幅広く活躍する「アニソン界の日本代表ユニット」として高い人気を誇っている。そんなサイキックラバーが放つ3rdアルバム「Psychic Lover III -WORKS-」が2010年6月23日に発売される。

6/23の発売が予定されている3rdアルバム「Psychic Lover III -WORKS-」のジャケットイメージ

前作「Psychic Lover II」のリリースからおよそ10カ月という短いスパンで登場する本作は、初収録曲や幻の番組挿入歌、remix曲など、デビュー以降のサイキックラバーのアザーサイドが見える1枚となっている。さらに注目は、昨年10月に渋谷DUOで行われたライブ映像を収録したDVDが同梱されるところ。サイキックラバーの表と裏を網羅した珠玉の3rdアルバムがリリースされるのにあたり、サイキックラバーの2人が語ったメッセージを紹介しよう。

サイキックラバーが語る3rdアルバム「Psychic Lover III -WORKS-」

――2ndアルバムがリリースされたのが昨年の9月ですから、かなり早いペースでの3枚目になりますね

サイキックラバーのYOFFY(左)とIMAJO(右)

YOFFY「もともとはこのスケジュールで昨年行ったライブのDVDを出す予定だったんですよ。そうしたら、一緒にCDも出してみようかというお話がプロデューサーから降りてまいりまして(笑)。それで、1st、2ndに入っていない曲を集めてみたら、20曲近くもあったので、これなら3rdアルバムとしていけるな、みたいなところが出発点ですね」

――結構なボリュームですよね

YOFFY「自分でも忘れていた曲がけっこうあって、最初は10曲くらいだと思っていたんですけど、意外とたくさんありました」

――DVDの付属という位置づけが、逆にCDがメインになるのも頷けるボリュームですよね

IMAJO「寄せ集めですけどね(笑)。昨日マスタリングしたんですけど、マジで寄せ集めという感じで、音が一曲一曲、全然違うんですよ。その時代時代で、そのときにしか出せない音だったり、曲だったりで、本当に面白かったですね」

――懐かしい曲から、最新シングルの曲まで、本当に幅広いラインナップになっています

YOFFY「振り幅としては、本当に7、8年分の曲が入っている感じですね。なかなか、挿入歌などの楽曲は、こういったスポットライトが当たる機会がないですから。僕自身も半分あきらめていた曲もたくさんありました」

――いわゆるB面ベストといわれるものとはまたちがった感じでしょうか?

IMAJO「あ、でもそれに近いですよ。非常に近いと思います」

YOFFY「B面ですらないというか、挿入歌やほかの会社から出た曲、まさかメジャー流通するとは思わなかった曲なんかも入っていますし」

IMAJO「B面ですらない(笑)、みたいな話になっています」

YOFFY「『からふるまきあ~と』とか『みすてぃっく放送部』とかは、デビューした後、あまり仕事がなくて暇な時代、声優さんのプロデュースなどをしているころの作品で、半分自宅録音で作ったような音源なんですよ。今や、手に入れたくても手に入らないような(笑)」

――『兜王ビートル』の曲がこのタイミングでアルバムに入ってくるとは思わなかったです

YOFFY「ここで入れないと、いつ入れるんだろうという感じですよね(笑)。1st、2ndは、一応アーティストアルバムとしての顔もあったので、あまりキャラクター色の強い曲をいれるというのは難しかったんですよ。虫の人の歌とかを入れると、ちょっとイメージも変わってきますし(笑)。『Winter Song』みたいに、季節的な問題もあったりしますね」

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