マイクロソフトは6月9日、ICT活用による先進的な教育環境の構築を目的とした協定について、横浜市と横浜市教育委員会と連携することで合意したと発表した。

今回の合意に基づき、同社は世界で展開中の教育支援プログラム「イノベーティブ スクール プログラム」(ISP)を国内で始めて実施する。対象となるのは横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校(YSFH)。

同社が公表した横浜市、横浜市教育委員会との協定内容は以下の通り。

  • マイクロソフトの最高技術責任者がYSFHの科学技術顧問に就任
    生徒向けに年1回程度の先端科学の講義を実施するとともに教育内容の指導・助言を広く行う。
  • ICTによる先進的な教育環境づくり
    マイクロソフトとYSFHは、ICTによる先進的な教育環境づくりに取り組み、ISPの開発・実証を日本で初めて行う。
  • 人材交流、教育環境をベースに、国際競争力のある人材育成のために国際交流活動等で協力
    マイクロソフトは、海外のISPに参加している教育機関や研究者とYSFHの交流を支援する。国際交流活動について効果的な支援方法を今後協議する。また、YSFHの生徒に対して、自宅で学習・活用できるように、マイクロソフトが高校生や大学生を対象にソフトウェア開発製品などを無償提供するプログラム「Microsoft DreamSpark」(高校生版)を提供する。

この取り組みにより、生徒の各種データの一元管理が可能になるほか、情報共有の仕組みが確保されることなどから、学校と家庭が連携した教育を実現できるといったメリットが生まれるという。

「イノベーティブ スクール プログラム」の実現イメージ