シマンテックは、開幕目前に迫った2010 FIFAワールドカップに向けて、ユーザーが安全性を保つためのWebサイト「2010Netthreat.com」を公開しており、特にワールドカップに関するモバイル機器環境における安全性を保つためのガイドラインを提供している。

シマンテックによると、今日のスマートフォンにはフィッシング、ドライブ・バイ・ダウンロード、トロイの木馬などの感染被害に遭遇する可能性は現実的に存在し、すべてのモバイルプラットフォームをトータルで考えると約400の種類の脅威を確認、PCプラットフォームの400万種類の脅威と比較すると小さい数字に見えるがユーザーにとっては現実的な脅威であるとする。

また、同社の研究員Candid Wuest氏によると南アフリカ現地では多くのユーザーがモバイル機器に頼ることになり、ドライブ・バイ・ダウンロード、フィッシング、トロイの木馬などの被害に遭遇する可能性、また一番の脅威として携帯電話を紛失し、個人情報など大量の情報を抜き出される可能性、Wi-Fiホットスポットが正規のものではない場合の危険性などを指摘している。2010Netthreat.comでは、2010 FIFAワールドカップ観戦において特にモバイル機器の安全性を保つためのガイドラインとして以下のような基本項目を提供している。

・携帯電話は絶対に放置しない。南アフリカでは携帯電話の需要が高く、盗難に伴う情報漏えいの影響は深刻です。
・写真やビデオなどのデータはPCやその他のストレージ媒体へ迅速にバックアップする。
・疑わしいメールが届いた場合は、すぐに削除する。
・インターネットは正規サイト、もしくは馴染みのあるWebサイトを利用する。
・FacebookやTwitterなどのソーシャルネットワークサイトに投稿する個人情報には注意する。
・Bluetoothの利用には注意する、「invisible(非表示)」モードを推奨。モバイル機器やその他サービスにログインする際は複雑なパスワードを利用する。
・地図、宿泊施設の詳細など、必要な情報は自宅で事前にダウンロードする。

また、同社では単純に聞こえるかもしれないが、基本的なガイドラインは従うことは、現地で面倒な事態を避けうえで非常に重要なことであるとする。