NHK総合テレビの若者向け音楽番組「MUSIC JAPAN」にて昨年の8月と今年1月に放送され大きな話題を呼んだ「MUSIC JAPAN 新世紀アニソンスペシャル」。その第3弾が2010年8月1日と8日に放送されることが決定した。そこで今回は、6月7日にNHKホールで行われた収録の様子を紹介しよう。

(後列左より)fripSide (八木沼悟志、南條愛乃)、angela (KATSU、atsuko)、GRANRODEO (e-ZUKA、KISHOW)、(前列左より)牧野由依、茅原実里、水樹奈々、田村ゆかり、May'n

出演アーティストが語る「MUSIC JAPAN 新世紀アニソンSP.3」

まず、番組収録の前に行われた会見には、angela、GRANRODEO、田村ゆかり、茅原実里、fripSide、牧野由依、水樹奈々、May'nといった8組のアーティストが参加。それぞれ番組にかける意気込みについて以下のように語ってくれた。

angela(atsuko)「本日も『ミュージックジャパン新世紀アニソンSP』に呼んでいただいてとてもうれしいです。新曲をいち早く歌え、そしてテレビで流れるチャンスということで、一生懸命、楽しく歌いたいです」

angela(KATSU)「今回、『蒼い春』という曲を歌わせていただくのですが、angelaの今までの路線とはちょっと違ったジャンルに挑戦した曲になっています。アニメのエンディング曲なのですが、この曲が皆さんにどのように届くのか、反応をちょっと楽しみにしています。プロモーションビデオの撮影は、中学校を貸し切り、その中学校の生徒プラス、一般でも200人を公募させてもらって行ったのですが、プロモーションビデオの撮影というよりも、みんなに向けてのライブになっちゃいました(笑)。今日はangelaらしからぬことにチャレンジしたいと思います」

GRANRODEO(KISHOW)「このたびNHKの全国ネットに、……僕らはテレビ自体、ずっとお断りしてきたのですが」
GRANRODEO(e-ZUKA)「誘われてねぇー(笑)」
GRANRODEO(KISHOW)「NHKさんだったらということで、是非にということだったので、出演させていただく運びとなりました(笑)。周りのみんなに『こういうユニットもいるんだ』ということで、面白がっていただければいいかなと思っています。今日歌わせていただくのは、自分たちのライブでも女性人気の高い曲と、ライブの最後のほうで歌う盛り上がる曲の2曲なのですが、昔の楽曲を引っ張ってきて、それを全力で張り切って歌わせていただこうかなと思っています」

GRANRODEO(e-ZUKA)「今日は何をやるのかあまりよくわかっていなくて、囲み取材というのがあるのも今日知ったのですが、事の重大さに今気づいた感じです(笑)。2曲ですけども、全国ネットということで、田舎の両親も観られることと思いますので、ちょっと頑張りたいなと思っております」

田村ゆかり「歌番組に出させていただくのは初めてなのですが、今回は本当にスタッフの方々が万全の態勢を作ってくださり、気持ちよく歌えるようにしてくださったということもあって、本当にありがたいなと思いつつ、田舎のお母さんも喜ぶかなと思って(笑)、出させていただくことになりました。自分のライブだと大丈夫なんですけど、ほかの方と共演して、ひとつのライブに出るということがちょっと苦手なので、今もすごく緊張しているのですが、皆さんの足を引っ張らないように一生懸命頑張りたいと思います」

茅原実里「今回2回目の出演ということで、本当にありがとうございますという気持ちでいっぱいです。今日は『劇場版 涼宮ハルヒの消失』のテーマソング『優しい忘却』のスペシャルバージョンと、7月にリリースされる新曲『Freedom Dreamer』、自分で作詞をした、夏にピッタリの、ライブにピッタリの楽曲を歌わせていただきます。今日もきっとお客様のパワーがものすごく大きいと思うので、それに負けないように頑張っていきたいと思います」

fripSide(南條愛乃)「fripSideの結成は、去年の夏から秋にかけてだったのですが、私はそれまで声優として仕事をしていて、あまりライブなどの経験がなかったので、今日このような機会に呼んでいただいて、とても緊張しているんですけど、会場に足を運んでくれるお客さんと一緒に、そしてチケットは当たらなかったけど、放送を楽しみにしているよと言ってくれたファンの方と一緒に、楽しめるといいなと思っています。2曲ともとても盛り上がる曲だと思いますので、一生懸命、楽しんでいけたらいいなと思います」

fripSide(八木沼悟志)「この場がすごすぎて、僕もちょっと全然よくわかっていないのですが、精一杯、一生懸命に演奏させていただきたいと思っております」

牧野由依「今回、『ミュージックジャパン新世紀アニソンSP.3』に出演させていただくことができて、本当にうれしいです。選曲のほうを、(ミュージックジャパンの)石原プロデューサー自らにしていただきまして、『ユーフォリア』と、まさかこのホールでこの曲は歌えまいと思っていた、(TVアニメ『N・H・Kにようこそ!』のEDテーマ)『もどかしい世界の上で』を歌うことができるということで、すごく楽しみにしています。会場に来てくださる皆さんと一緒に楽しむことができるように頑張っていきたいと思います」

水樹奈々「今回、初めてコラボをやらせていただくのですが、隣にいる大好きな田村ゆかりさんと2人で、あの曲をメドレーで歌わせていただきます。皆さんにはぜひ楽しみにしていただければと思います。番組がはじまったときから、ずっと続いていくといいなって思っていたので、どんどんと盛り上がりを見せ、そして私も出演させていただけていることを、すごく幸せに思っています。石原プロデューサーをはじめ、MJの皆さんは、毎週ナレーションの現場に行くたびに、私が出ているアニメのオンエアチェックをしてくださっていて(笑)、あの話数のあのシーンがどうだったとか、あのセリフが良かったとか言ってくださるのですが、それ以外の作品についてもものすごく詳しくて、アニメを本当に愛していらっしゃるスタッフさんに囲まれて、こういう番組が作れていることがとても幸せなことだと、あらためて感じています。今日は、みんなと一緒に盛り上げていけるように頑張りたいと思います」

May'n「『ミュージックジャパン新世紀アニソンSP』には、『1』からずっと出させていただいて、本当にうれしく思います。こうやって3回続いていることは本当にうれしいことですし、世界に行っても、日本のアニメやアニメソングは大人気なので、これをもっともっと盛り上げられるように、私も想いを込めて、今日も精一杯歌いたいと思っております。(先日ライブを行った)上海はとてもファンの方が熱くて、言葉や文化は違うのですが、日本と同じように盛り上がりました」

「MUSIC JAPAN」のプロデューサーを務める石原真氏が「今の音楽シーンで、J-POPとアニソンで垣根を作ること自体に意味がない」と語るように、大きなムーブメントとして注目を集める「アニソン」。回を重ねるごとに、ますますの盛り上がりをみせる「MJ presents 新世紀アニソンSP」の第3弾は、NHK総合テレビにて、2010年8月1日(日)と8日(日)、それぞれ午後6時10分から40分までの放送予定となっている。

次ページでは、6月7日に行われた収録の様子をダイジェストで紹介しよう。