アドビの期間限定ギャラリー「station 5」にて、個人アニメを制作するクリエイターを招いたイベント「インタラ塾(特別編)」が開催された。イベントには、個人でFlashアニメーションを制作するポエ山氏が登場した。

シュールな作品を生み出すポエ山氏のお仕事とは

池ヶ谷愛氏Tripshots氏に続いてイベントに登場した3人目のクリエイターは、2001年からユニークなFlashアニメを世に送り出しているポエ山氏。「今日のセミナーのテーマが『ひとりでできたもん!』なので、自分にぴったりと思って参加した」とポエ山氏は挨拶した。

ポエ山氏の代表作は、大学生のころに作った『ゴノレゴ』シリーズ。発表した直後、サイトに何百万ものアクセスが集中し、ネット上では大ブームとなった作品だ。ゴノレゴとは、さいとうたかを氏の大ヒット漫画のキャラクターを彷彿とさせる人物。ちなみに、このFlash作品は文化庁主催の「日本のメディア芸術100選」に選ばれた。トークショウではこのころの引くに引けない状況が赤裸々に語られた。

某キャラクターにそっくりな「ゴノレゴさん」

ポエ山氏は当時の様子を振り返り「『これならオレでも作れるんじゃないか?』という人が増え、ネット上はクリエイティブでエキサイティングな時代だった」と語った。station 5の会場では『ゴノレゴ』シリーズの最新作が公開されたのだが、これもまたシュールな作品。リンゴマークの企業とFlashの関係を皮肉った作品と、Nintendo DSの人気恋愛ゲームをモチーフにした作品がスクリーンに上映された。

ゴノレゴはAppleのヘビーユーザーらしい

PVは作ったが、これ以上は作らないとポエ山氏が語っていた『ゴノプラス』

ここまでは、冗談のような作品ばかりを紹介していたポエ山氏だが、最後にマジメな作品も公開した。ポエ山氏は、長編Flashアニメ『quino(キノ)』や、2003年から集英社の『ジョジョの奇妙な冒険』関連のサイトも手がけている。そして、2009年は初音ミクのファンサイト『mikumix』とのコラボで、四次元P氏が作曲した『LOL -lots of laugh-』のPVを制作し、絶大なる支持を得た。ポエ山さんはイラスト担当のほにゃらら氏との事前打ち合わせで、髪をレイヤーに分けて描くように依頼。これを動かすため、「After Effects CS3」から搭載された「パペットツール」を活用したそうだ。ポエ山さんはこの作品に対し、「ミクの魅力であるツインテールを、うねうねした感じに表現した。『After Effects』はまだ初心者なので、『CS5』を勉強して次回作に取り入れたい」と、今後の豊富を語った。

長編Flashアニメ『quino』は発表当時ネットで大きな話題となった

『LOL -lots of laugh-』のPVを制作。イラストはほにゃらら氏が担当

「After Effects」での作業の様子。髪の毛のパーツがレイヤーに分かれている

「パペットツール」を使ってパーツごとに変形させる。「これはこれで手間がかかる」と語っていた

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