大日本印刷(DNP)は、図研のプリント基板設計システム「CR-5000/Board Designer」向けに、DNPの「B2it」方式の部品内蔵プリント基板の設計・デザインルールを提供したことを発表した。

これにより図研は、同設計・デザインルールのチェックの機能を、設計データの製造性を確認することが可能なBoard Designerのオプションソフトウェア「ADM」に実装し、2010年12月末にリリースする予定のバージョンから提供する。

両社の協調によりADMで製造性確認ができるようになることで、電機メーカーなどプリント基板のユーザー企業は、B2it技術を活用した部品内蔵プリント基板の設計を自社内で自由に行うことができるようになるほか、そうして設計したCADデータを、そのままユーザー企業の製造工程向けデータとして利用することができるようになる。また、同方式の部品内蔵プリント基板は、汎用部品を内蔵できるため、設計においても現在使用している部品データをそのまま流用することが可能だ。

なおDNPでは、自社の設計を原則とし、部品内蔵プリント基板の採用に踏み切れなかった企業に向けてB2itを促進することで、同方式の部品内蔵プリント基板で、2011年度には約60億円の売り上げを目指すとしている。