アイ・ティ・アール(ITR)は5月28日、「ITR Market View: ネットワーク&セキュリティ・アプライアンス市場2010」を発表。2009年度のL4-7スイッチ市場においては、F5ネットワークスがトップシェアを維持したことが判明した。

同調査は10分野(企業向けルータ、企業向けスイッチ、レイヤ4-7スイッチ、WAN高速最適化機器、WAF、企業向け無線LAN、UTM、IDS/IPS、DLP、SSL-VPN)における国内43社が扱うアプライアンス製品が対象となっている。

同社は、「2009年度の国内のレイヤ(L)4-7スイッチ市場の出荷金額は90億円で前年比5.9%の微増にとどまったものの、需要は徐々に高まっている」とし、2010年度は10%増となると予想している。

国内L4-7スイッチ市場におけるベンダー別のシェアはF5ネットワークスが30.6%でトップを維持。2位が富士通(21.1%)で、3位には2009年3月に「Alteon」を中心としたノーテルのL4-7スイッチ関連事業を買収したラドウェアが入った(7.8%)。

同社が公開した「国内レイヤ4-7スイッチ市場ベンダーシェア(2009年度・出荷金額ベース)」における上位5社の内容は以下の通り。

1位 F5ネットワークス(30.6%)
2位 富士通(21.1%)
3位 ラドウェア(7.8%)
4位 A10ネットワークス(6.1%)
5位 Coyote Point Systems(※ネットワールド)(5.6%)

(※3月期ベースで換算)