Texas Instruments(TI)は、チャネルあたり3.2Wの出力を提供するステレオD級アンプ「TPA2026D2」および、3WのモノラルD級アンプ「TPA2028D1」を発表した。2製品ともにすでに量産出荷を開始しており、2026D2は1,000個受注時の単価(参考価格)が1.30ドル、2028D1は同0.90ドルとなっている。

「TPA2028D1」のパッケージイメージ

いずれも素早いゲイン立ち上がりを提供するオートマチック・ゲイン・コントロール(AGC)機能「SmartGain」および、プログラマブルのダイナミックレンジ圧縮(DRC)機能を内蔵。自動的にソフト・ボリュームをブーストするDRC機能を内蔵したことで、ピーク電圧を増加させずに、スピーカーからより大きな聴感上の音量を発生できることから、再生するオーディオのダイナミックレンジを、スピーカーのダイナミックレンジに最適化させることができるようになっている。

2026D2は4Ω、5V電源、3.2W/チャネルの出力で、従来よりある同等製品と比べ52%高い出力を提供でき、一方のPA2028D1も4Ω、5V電源、3W/チャネルの出力で、同43%高い出力を提供することが可能だ。また、オフセット電圧を従来同等製品比で10分の1に低減、これによりポップノイズを抑圧し、より明瞭なオーディオを提供することが可能となった。