LLVM is a robust system, particularly well suited for developing new mid-level language-independent analyses and optimizations.

LLVM Project Blog: The Glasgow Haskell Compiler and LLVMにおいて、LLVM 2.7におけるGlasgow Haskell Compiler (GHC)対応のストーリーが詳しく紹介されている。LLVMをコンパイラインフラストラクチャとして採用する事例として興味深い。

紹介されている内容によれば2009年7月にGHCをLLVMインフラストラクチャへ移植する作業を開始。LLVM 2.7に対応する段階ですでに従来のGCCに対応したネイティブコードジェネレータやCジェネレータよりも優れた性能を発揮している。優れたパフォーマンスを発揮すること、もともとコンパイラインフラとして設計されているため対応が簡単でメンテナンスしやすいこと、LLVMの最適化機能の恩恵を受けることができることなどが紹介されている。

GCCはもともとCコンパイラとして開発されたもの。多言語に対応するように設計されているものの、多言語対応という面では後発のLLVMの方がよく設計されている。LLVMは多くのバックエンドが提供されており、コンパイラインフラとして今後も成長する傾向にある。