Java Programming Language

紆余曲折の末、2009年の末には次期JavaメジャーリリースであるJava 7にクロージャの機能が取り込まれる線が固いものになった。クロージャは開発者からときに熱狂的に支持される。さらに今回のケースでは高性能並列処理を簡単に記述するためにクロージャが有効であることから、関連するプロジェクトと加味してもJava 7での導入は固い線だとみられていた。

しかしOracleによるSun Microsystemsの買収後、事はどうも違う方向に進み出した可能性がある。David Flanagan氏がClosures in Java 7: Not Likely - davidflanagan.comにおいてそうした状況を簡潔に伝えている。JDK7の機能フィックスが6月の3週に控えているものの、クロージャ関連のプロジェクトのアクティビティが低下しており、このままでは取り込まれないのではないかという内容だ。

SunがOracleに買収されてから、意思疎通がとれずに苛立ちを見せるOSSプロジェクトがいくつもある。クロージャのプロジェクトもそのひとつということになるようだ。どうやら担当者に発言の許可が与えられていないようだが、クロージャを取り込む意思があるのかないのかが現段階ではまったくわからない。Java 7にクロージャが取り込まれるかどうかはOracleからの正式な発表まで待つ必要があるようだ。