2番手は「ひとひら」、3番手は「小ひとつ」

ごまたまごに続く売れ筋の商品についても聞いてみたところ、2番手が「ひとひら」シリーズ、3番手が「小ひとつ」シリーズという答えが返ってきた。

ひとひらシリーズは、ラングドシャのような軽い食感の花びらをかたどった生地でクリームをはさんだお菓子だ。通年商品は「ごまひとひら」で、黒い生地でゴマのクリームをはさんだもの。

定番のゴマ味のクリームをはさんだ「ごまひとひら」

写真からもわかるとおり、こちらの商品は重量も軽いので、「購入する数量と持ち運びを考えると、ごまたまごはちょっと……」なんて人にうってつけだ。また、ごまたまごはゴマの味が濃厚なので、もっと軽めのお菓子が好きな人への土産として買われる人も多いとのこと。

同社は季節限定商品をいくつも販売しているが、ひとひらもその対象だ。取材に伺った時は、「抹茶ひとひら」が売られていた。こちらはクリーム、クッキー生地ともに抹茶味となっている。その前は、「桜ひとひら」だったそうだ。

季節限定の「桜ひとひら」と「抹茶ひとひら」。現在購入可能なのは抹茶ひとひらだ

小ひとつも季節ごとに展開されている生菓子だ。現在販売されているのは「小ひとつ 黒豆きなこ草餅」で、丹波黒豆きな粉と白いんげん豆のあんに、北海道産の「黒千石」の蜜煮とよもぎを練り込んだ生地で包まれた一口サイズのお餅。

試食でいただいたところ、あんに含まれている黒豆の味がはっきりとしているのに驚いた。黒豆の食感を楽しんでもらえるよう、北海道産の「黒千石」という通常の黒豆よりも小さいつぶつぶとした食感のものを使用しているとのこと。

黒豆の食感が香ばしい「小ひとつ 黒豆きなこ草餅」

ちなみに、抹茶ひとひらと黒豆きなこ草餅は初夏の商品ということで、そろそろ商品入れ替えの時期が近付いてきているので、気になる方は急がれたい。

流行の「ロールケーキ」や「プリン」も提供

さて、残念ながらベスト3にランクインはしていないが、オススメの商品として、「抹茶ロール」と「ごまたまごプリン」を紹介してもらった。

抹茶ロールは、京都の抹茶を混ぜた生クリームと粒あんの生クリームという2種の生クリームを薄緑色の生地で包んだものだ。古木さんは「私は抹茶ロールが大好きです」と太鼓判を押していた。

こちらも季節で商品の入れ替えが行われており、これまでに「桜のロールケーキ」が販売され、好評だったそうだ。

一方、ごまたまごプリンは、卵型のプラスチックのケースに入っており、キャラメルソースの代わりに黒ゴマのペーストが入っている。

黒ゴマのペーストが入っている「ごまたまごプリン」

ちなみに、このごまたまごプリンは、ごまたまごの妹分で、ごまたまごはお兄さんになる。今後、「弟分」に当たる商品を開発して、「ごまたまご家族」を作っていきたいそうだ。どんな弟が登場するのか、楽しみである。

さて、東京玉子本舗の店舗は路面店のほか、駅や空港にあるが、店舗によって販売されている商品が異なるので、注意していただきたい。今回紹介した商品のうち、抹茶ロールとごまたまごプリンは販売店舗が限られている。なお、ごまたまごはほぼすべての店舗で販売されているので、ご安心を。

早朝や深夜にどうしても買いたくなった時でも駅構内であればコンビニタイプの売店で購入できるほか、東名高速 海老名サービスエリア(下り)でも取扱いがあるそうだ。