HOYAは4月28日、同社および同社100%子会社であるHOYA Magnetics Singapore(HOMS)で展開しているHDD用ガラスメディアの製造事業および関連資産を米Western Digital(WD)に譲渡することで同意し、契約を締結したことを明らかにした。

HOYAでは、同事業譲渡の理由をHDD市場は高い成長が今後も見込まれるものの、大容量化に向けた次世代技術の研究開発の強化と需要動向に応じた生産体制の整備が求められており、こうした事業環境の変化に対応し、今後の事業拡大には強みを活かし、かつ効率的な事業運営を行うことが欠かせないとの判断から、シェアの高いガラスサブストレート事業に集中し、先端製品をいち早く市場に提供することによる競争力の強化を図るためとしている。

譲渡される資産は、HOYAの長坂事業所における研究開発に関する設備資産などのほか、HOMSにおける製造事業、関連する設備および棚卸資産となっている。なお、同事業の2009年3月期の連結売上高は約240億円となっている。

なお、事業譲渡日については2010年5月31日が予定されている。