FXオンラインジャパン アナリストチームが最新のデイリーレポートをお届けする。本日は、ギリシャと米ゴールドマンの話題一色となっている。

米格付け会社がギリシャの長期信用格付けを『ジャンク級』(投機的格付け)に引き下げた。支援の面ではドイツが厳しい条件を付け、先行きが危ぶまれていたこのタイミングでの引き下げとなり、市場では大きなインパクトとして受け止められている。ギリシャだけでもこれだけ尾を引いている、欧州各国の財政問題、財政難の国の金利も重くのしかかってきておりその上での支援となれば、サブプライムのソブリン版になりかねない。ユーロは正念場を迎えるのではないか。

USD/JPYを見てみると、欧州通貨の下げに反応して円高の方向に進んでいる。米国ではゴールドマンが住宅ローン関連証券を顧客主義とうたっていた趣旨とは違うネガティブな呼称を用いていたことがあったとか。各企業業績・経済指標の数字がいいとはいえ、ゴールドマンの件が水を差すような結果となり、リスク回避の視点で対円ではドル高の流れにはなっていない。

1時間足で見ると、22日につけている安値92.80円を割らず、92.81円を付けて反転し、93円前半での推移。92.75円近辺を割り込むような展開となれば、91.59円を伺う展開が高くなってくるのではないか。上値は93.50円と94.00円を当面のレジスタンスとして見ておきたい。

尚、RSIは20に近い水準まで一度下落し、現状は40近辺、下をまだ狙えるような水準である。ただ、MACDはゴールデンクロスを出しているので、バイアスは短期ではややロング傾向か。

USD/JPY 1時間足

USD/JPY RSI &MACD 1時間足