日本ユニシスは4月19日、.NETシステム開発向け統合フレームワーク「MIDMOST for .NET Maris」の提供を開始した。同製品は同社のクラウド型データセンターで動作検証済みで、クラウドサービス型アプリケーションの開発にも利用可能。

同製品は、同社のオープン系システム基盤「AtlasBase」の「システム共通機能領域」における中核製品の1つ。AtlasBaseのインフラストラクチャ領域で定義するプロダクトセットと組み合わせて検証することで、システム共通領域とインフラストラクチャ領域との双方で対応する非機能要件の明確化と実装の抜け漏れを防止し、システム開発全体の品質を向上する。

同製品は、「実行基盤(フレームワーク)」、「共通部品」、「開発標準」を提供する。実行基盤は、フロントエンド機能とバックエンド機能から構成される。共通部品は、ユーザー情報、権限チェック、ロギング、外部定義管理、バリデーション、ファイル操作、暗号化といったシステムで共通化できる機能を提供することで、開発の効率性を高める。

開発標準は、開発作業効率の向上や作業の抜け漏れを防止するための開発プロセスを記したガイド、各種設計書テンプレート、開発規約、開発支援ツールなどから構成される。

今後は、「Visual Studio 2010」や「.NET Framework4.0」への対応が予定されている。

MIDMOST for .NET Marisの構成