甲斐智美女流二段

毎日コミュニケーションズが、社団法人日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)の3者で共催する女流公式棋戦「第3期 マイナビ女子オープン」五番勝負第2局が11日、 岡山県・ 倉敷市芸文館で行われ、挑戦者・甲斐智美女流二段(26)が、矢内理絵子女王(30)を110手で降し、初タイトルに王手をかけた。

マイナビ女子オープンは2007年、将棋界としては15年ぶり5つ目のタイトル戦として創設された女流戦。優勝者には「女王」の称号が与えられ、優勝賞金は女流棋戦では最高額の500万円が授与される。甲斐女流二段は第1期以来、2年ぶり2度目の五番勝負登場。矢内女王は、2度目の防衛をかけて争う。

終局後、矢内理絵子女王は「午後の再開の局面では、うまく指せば優勢になると思って攻めたが、よくなかった。終盤も難しいかと思ったが、あまり手がなかった。1、2局とも同じような負け方をしているので、3局目まであまり期間はないが、失敗した部分は直して元気に向かいたい」とコメント。甲斐智美女流二段は「序盤は押さえこまれて苦しかったが、角を2枚取った局面で、持ち直したかなと思った。勝ちを意識したのは最後の最後です。3局目は、(タイトル奪取を)あまり意識せず、いつも通り指したい」と話した。

第3局は19日、 東京将棋会館にて10時より行われる。