米航空宇宙局(NASA)は、日本時間2010年4月5日午後7時21分に国際宇宙ステーション(ISS)に向け、スペースシャトル「ディスカバリー(Discovery)」をNASAケネディ宇宙センター(KSC:John F. Kennedy Space Center)から打ち上げた。

米フロリダ州ケープカナベルにあるケネディ宇宙センター(KSC)から打ち上げられたディスカバリー号(STS-131/19A)

今回のミッションである「STS-131ミッション/ISS組立ミッション(19A)」は、スペースシャトルによるISSの組立・補給フライトとしては33回目のフライトとなり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士としては7人目、日本人女性としては向井千秋宇宙飛行士に次いで2人目で、NASAのミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)である山崎直子宇宙飛行士が搭乗している。

STS-131ミッションでは、補給物資や実験ラックなどを多目的補給モジュール1「レオナルド」に搭載しISSへの運搬が行われ、山崎宇宙飛行士がロードマスター(物資移送責任者)として、スペースシャトルとISSの間で行われる物資作業全体の取りまとめを行う。

また、山崎宇宙飛行士は、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System:SSRMS)およびスペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System:SRMS)の操作も行う予定。

飛行期間は約13日間を予定しており、ISSとの結合は日本時間の2010年4月7日午後4時44分を予定。同16日午後7時51分(日本時間)にISSより分離し、地球へ帰還する予定。

なお、ISSにはすでに日本人宇宙飛行士として野口聡一宇宙飛行士が長期滞在中であり、今回のディスカバリーの打ち上げにより初めて宇宙で日本人同士が対面することとなる。