FXオンラインジャパン アナリストチームが最新のデイリーレポートをお届けする。豪2月の小売売上高が、前月比で1.4%減となり予想の0.2%増を下回る結果となった。これにより利上げ観測が後退した事を受け、ドルが買われ、低金利の円は全体的に売られる展開となり全面安となっている。

USD/JPY 短期軸

上記短期スパンのチャートを見ると、ドル円は節目となっていたレジスタンスライン93円を抜け、フィボナッチ38.20%戻しレベル93.26円まで一気に上昇。その後もドル買い基調が継続し、93円ミドル付近にあるストップを巻き込みながら93.60まで上昇したが、さすがにピッチが速かったこともあり94円を目指すに行ってこいの展開となった。

現状は半値戻しの水準がサポートポイントとして意識され、93.30円付近で推移している。 目先、この水準をブレイクした場合は、93円割れが視野に入ろう。ただ、現在のドル買いの勢いを考えると、91円のライン同様、レジスタンスからサポートへ展開する可能性も考えられる。

USD/JPY RSI 短期軸

では、オシレーター系のRSIでより詳細に見てみると、80を超える場面も見られ、ショートには良いタイミングと思われる。しかし現状では、フィボナッチの38.20%レベル93.30円も抜けるムードが強まっており、次のターゲットである50.00%レベル93.21円だけでなく、61.80%の93.11円&93円のラインを想定しておいた方がいいだろう。

50.00%レベルで支えられるようであれば、93.21円から再度23.60%レベルの93.41円という流れがイメージしやすい。

逆に50.00%レベルの93.21円を割れ、93.11円も抜ける展開となれば93円割れが視野に入る。今週末の米雇用統計前に動きが出ているので、ポジション調整などの動きに振らされないよう注意しておきたい。