スズキブースは、美しいデザインの車体に先進の機能を搭載した「グラディウス400 ABS」を中心に、2010年4月発売予定の「バンディッド1250F ABS」など、注目モデルを展示。対してカワサキは、「D-TRACKER 125」や「KLX125」といった原付二種クラスのモデルに注力。なかなかユニークな試みだ。

スズキブースの「バンディッド1250F ABS」

ついにフルカウル仕様となった大型ツアラー「バンディッド1250F ABS」

スズキブースで力を入れていたのは「グラディウス」だ。400スポーツネイキッドクラスとしては、唯一Vツインエンジンを採用しているモデルとなる。会場では、その水冷90度Vツインエンジンの構造がよくわかるカットモデルが展示されていた。また、そのカットモデルに跨がり目の前のスクリーンに映し出される映像を見ることで、ススギレーシングアドバイザー北川圭一氏の走りを体感できるというイベントも実施していた。

「グラディウス」と並んで力が注ぎ込まれていたのが「バンディッド1250F ABS」。ハーフカウルを装備してスポーツツーリングに最適な「バンディッド1250S ABS」をベースにフルカウル仕様へ変更。よりロングツーリングでの快適性が高まった。フルカウル化したことで全長が長くなったイメージだが、フレームはそのままで変更がない。これは、もともと持っているポテンシャルの高さと乗り味について、ファンの声を意識したからだという。カウル形状変更に伴い、メーターは従来のものからGSX-Rタイプに変更された。ロングツーリングをサポートするトップケースとサイドケースが装着されたモデルも展示されていたほか、この「バンディッド1250F ABS」に跨がった姿勢をカメラ3台で確認できる“ライディングチェック”のコーナーも開催されていた。

体感して楽しめる企画が多いスズキブース

参考出品の燃料電池スクーター「バーグマン フューエルセル スクーター」

昨年の鈴鹿8耐優勝のヨシムラスズキ with JOMO「GSX-R1000」

「隼」「GSX-R1000」の海外向けモデルがそろって展示されていた

「グラディウス400 ABS」のエンジンカットモデル

ススギレーシングアドバイザー北川圭一氏の走りを体感できるライダーズビュー

フルカウルになって登場した「バンディッド1250F ABS」

トップケースとサイドケースを装着したモデルも展示

ホイールスピードセンサーにはアクティブセンサーを採用

GSX-Rと同じレイアウトになったメーターパネル

重厚感の漂う400�クルーザー「ブルバード400」

「アドレス」「スカイウエイブ」「ジェンマ」などのスクーター

メーカーとしては珍しくグッズの販売もしていた

アウトレットセールも開催。一点もののジャケットなどもあった

ライディングチェックのコーナーでは、3つのアングルから姿勢をチェック

元気に走る125に力を入れるカワサキ

カワサキのイチオシは、「D-TRACKER 125」と「KLX125」だ。とかく二輪離れの顕著な若者向けに広告戦略を展開し、燃費が良く保険が安い原付二種(125ccクラス)をオシャレなシティーコミューターと位置づけ、楽しめるバイクライフを提案している。

「D-TRACKER 125」も「KLX125」も、250の兄貴分から譲り受けたメカニズムやノウハウが満載で、“単なる原付”としてではなく、かなり本格的に走るスペックを持っているという。シート高が低く足つき性は良くなっているが、車体剛性が高いため、それほど小型のバイクに跨がっているような印象はない。サスの味付けも「D-TRACKER 125」は硬め、「KLX125」は伸びやかという、250版と同様のものになっている。

カワサキブースではほかにも、ZRX1200Rの後継になる「ZRX1200 DAEG」、輸出モデルの「Z1000」「1400GTR」などが展示されていた。

125を一番目立つ前面に配置するカワサキブース

「D-TRACKER 125」(手前)と「KLX125」(奥)

コンパクトな車体ながら高い剛性感の「D-TRACKER 125」

「KLX125」のホイールは、フロント19インチ/リア16インチ

ZRX1200Rの後継ながら、各種モディファイがされている「ZRX1200 DAEG」

1200のあとには“DAEG”を意味するマーク

ライムグリーンが目を引く「Ninja 250R」

グラフィカルな「Ninja 250R」のスペシャルエディション

参考出品となる輸出モデルの「Z1000」

メタリックチェスナットブラウンというカラーの「Z1000」

なんとシートはヘビ柄。しかも限定ではないらしい

重量304kgにもなる大型ツアラーの「1400GTR」は参考出品