Gmailの便利さは過去のメールを大量に保持できる大容量もさることながら、どこからどの端末を使っても利用できるアクセス性にある。だがもし、ハッキングやフィッシング等の行為でアカウント情報が盗まれていた場合、知らず知らずのうちにアカウントが乗っ取られ、見知らぬ第三者に悪用される可能性がある。米Googleは3月24日(現地時間)、こうした行為をGoogleが検知した場合、ユーザーのGmail画面に警告を出す機能を追加した

画面のトップ。検索窓の下に赤字で警告が表示されている

Gmail画面一番下にあるユーザー活動状況「Detail (詳細)」リンクをクリックすると表示されるポップアップ画面。これまでにない挙動が発見された場合、赤字で警告し、もしユーザー以外のアクセスだった場合には速やかにパスワードの変更を促される

Googleは2008年7月に、ユーザーが現在利用しているGmailの画面上に、最近の活動状況を表示する機能を追加している。現在利用しているアカウントに対して、最近どのIPアドレスから接続されたかを一覧で表示し、さらに現在進行形で手持ちのマシン以外から継続的にアクセスしているIPアドレスがある場合、それをポップアップさせるといった具合だ。ただ残念なのは、この機能はGmailのページの一番下に目立たない形で表示されており、機能そのものに気付いていない(あるいは全然チェックしていない)ユーザーのほうが多いと思われることだ。

今回追加された新機能では、怪しいと思われるアクセスが検知された場合、自動的にユーザーのGmail画面のトップという目立つ位置に警告メッセージを表示する。こうして悪用されていることに気付かぬまま利用しているユーザーに喚起を促すためだ。