大塚商会は、同社のLED照明事業への取り組みについて発表した。

同社では、韓国FAWOO Technology(ファウ・テクノロジー)製のLED照明として、これまでに水銀灯タイプ、ハロゲンタイプ、直管蛍光タイプ、面発光照明用、棚下・間接照明用、防爆灯タイプ、街路灯用、外壁灯、トンネル灯用、キャンドルタイプを販売していたが、このほどラインアップを強化。韓国に先駆けて日本で先行発売する丸形電球タイプのLumiDas(ルミダス)-Bシリーズ、同じく日本で先行発売する工場や倉庫、屋外施設照明に設置可能な投光器タイプの「LumiDas-SLシリーズ」をはじめ、コンバータを内蔵した器具一体型蛍光灯LED「LumiDas-FSシリーズ」、高出力タイプの「LumiDas-LDシリーズ」の4シリーズ13モデルを投入し、3月末から順次発売する。

FAWOO TechnologyにおけるLEDの生産体制

大塚商会 取締役兼上席常務執行役員 MRO事業部長の高橋俊泰氏

大塚商会 取締役兼上席常務執行役員 MRO事業部長の高橋俊泰氏は、「FAWOO TechnologyのLEDは、放熱技術、光の拡散技術に優れているのが特徴であり、また使用している部品は日本製であることから信頼性が高い。今回のラインアップ強化で、国内LED市場における大塚商会の知名度を高めたい」としている。

LEDチップには日亜科学工業および豊田合成の部品を使用しており、製品の国産部品構成率は約50%だという。

FAWOO Technologyは、1989年に設立したLEDベンダーで、韓国のLED市場においては51%のシェアを持つほか、世界28か国に販売代理店を持ち、世界各国でLED事業を展開している。

FAWOO Technologyは韓国において51%のシェアを持つ

大塚商会では、同社の2500人の直販営業部門や約4000社のビジネスパートナーを通じて、オフィス向けのほかホテル、レストラン、病院、工場、倉庫、ガソリンスタンド、競技場といったBtoB向けの展開を中心にして、2010年度は35億円の事業規模を目指す。

大塚商会 執行役員 プロダクトプロモーション部長の後藤和彦氏

大塚商会 執行役員 プロダクトプロモーション部長の後藤和彦氏は、「大塚商会では、環境ビジネスへの取り組みとして、ISO認証コンサルティングを行ってきたが、これに加えて、Green of IT、Green by ITの2つの視点で豊富な環境ソリューションを環境している。エネルギーの見える化では、エナジーカルクやeモニターといった製品を用意する一方、環境・省電力・コスト削減ソリューションでは、ブレードサーバー、仮想化などのほか、LED照明を重要な製品のひとつに位置づけている」としたほか、「当社のビジネスパートナーはIT系が中心であるため、LED照明の販売ノウハウを有しているところは少ない。だが、当社から出張して教育を行うなどの取り組みを行っており、照度計算を含めた提案ができるパートナーも増えてきた。LED照明だけの提案というわけではなく、照度計算による効率的なオフィス環境の提案や、デザインの観点からの提案、さらにはエコの観点から提案できる体制を整えており、当社がビジネスパートナーを支援する形での顧客へ の提案活動も行っている」という。

また、新たに電球型の製品を加えたことで、コンシューマ向けの販売の拡大も一部視野に入れており、同社の直販サイトである「P-tano(ぱーそなるたのめーる)」や、楽天市場を通じた販売のほか、「1次店、2次店に展開を広げるなかで、量販店にも現在アプローチ中である」として、量販店での販売を開始する可能性を示唆した。

大塚商会のLED照明製品の販売網

なお、同社の2009年度実績ではBtoB向けが約9割を占めていたという。

日本ファウ LED事業本部 営業部長 牧野好伸氏

電球タイプのLumiDas-Bシリーズは、昼光色相当と電球色相当の2製品を用意。白熱灯に比べて約10分の1となる低消費電力化、4万時間の長寿命、独自の放熱技術による低発熱化、独自の光拡散方針のよる広範囲の照射が可能といった特徴を持つ。価格はオープンプライスだが、3000円台前半を予定している。

「従来の製品に比べて3分の2以上も軽量化を図り、120gを実現した」(日本ファウ LED事業本部 営業部長・牧野好伸氏)という。

同シリーズは、大塚商会が国内総販売代理店として流通することになる。

丸形電球タイプのLumiDas-Bシリーズ

また、LumiDas-SLシリーズでは、固定型とペンダント型の2種類を用意。80Wと110Wという高出力を実現した。価格は30万円台前半を予定している。

「110Wの出力は、従来の水銀灯に換算すると700W相当の高出力となる」(日本ファウ・牧野氏)という。

コンバータを内蔵した器具一体型蛍光灯LED「LumiDas-FSシリーズ」

工場や倉庫、屋外施設照明に設置可能な投光器タイプの「LumiDas-SLシリーズ」

インターテクノロジー・代表取締役の権奇周氏

日本ファウの販売パートナーであり、今後、大塚商会を通じて一部ファウ製品を扱うことになるインターテクノロジーの権奇周代表取締役は、「FAWOO Technologyの製品は、3年前に日本に上陸しており、日本において、LED照明分野にいち早く参入した企業である。放熱技術を生かすことで、大出力の産業用でも高い信頼性と、小型化が実現できるのが特徴」などとした。

従来から販売しているキャンドル灯のLumiDas-CLシリーズ

従来から販売している各種LED照明製品