ここのところ、国内外を問わず大手企業の人事異動に関する発表が多い。新年度に向けて人心の刷新を図ろうとしていることが伺い知れる。また、企業合併の話題も増えてきている感がある。2月20日(土)から2月26日(金)の経営チャンネルにおけるアクセスランキングも、そんな世情を反映した結果となった。

1位 【レポート】NECの次期社長 遠藤信博氏の人となり 2月26日
2位 大和ハウス、スマートハウスの共通ソフトの実証実験を開始 2月19日
3位 新会社「日立ソリューションズ」誕生へ - 日立ソフトと日立システムが合併 2月25日
4位 みずほ情報総研、iPhone 3GS向け営業支援システムの音声認証機能を開発 2月23日
5位 Xerox、特許侵害でGoogleとYahoo!を提訴 2月24日
6位 突然こみ上げる怒りの感情に対処する - アンガーマネジメントの9の心得 2月17日
7位 【コラム】キーワード&キーパーソンで理解するニッポンのITビジネス 第13回 真に自由闊達な企業文化を - "橋本孝之"社長が率先する日本IBMの取り組み 2月23日
8位 便利なデフラグでWindowsを高速化する方法 2月25日
9位 PDFファイルをひとつにまとめる&1ページごとPDFファイルに分割する方法 2月25日
10位 嫌いな上司への弔辞を想像せよ! ストレスと共存するための7つのコツ 2月23日

富士通、日立製作所につづき、日本を代表するIT系企業のNECも4月からの社長交代を発表した。新社長となる遠藤信博氏の記者会見での発言をまとめたレポートに、掲載直後からアクセスが集中し、堂々1位に。同社でモバイルネットワーク事業を牽引してきた遠藤氏だが、今後はNECのトップとして、さらには国内IT産業のリーダーのひとりとして、その手腕に期待が寄せられる。

2位となった大和ハウスのスマートハウスの実証実験記事は、新しい時代のライフスタイルを想像させてくれるもの。職場のIT環境と同じく、家の中にはさまざまなメーカーの家電が存在する。異なるメーカーの家電や設備でも、1つのネットワーク上で扱えるようになったら、さらにはその操作を携帯電話などからできるようになったら、どんなに便利になるだろうか。ひと昔前なら夢物語だった話が、いよいよ現実化しようとしている。

日立製作所の子会社である日立システムアンドサービスと日立ソフトウェアエンジニアリングが合併し、「日立ソリューションズ」という新社名で10月から新たなスタートを切ることになった(3位)。昨年7月、日立製作所はこの2社を含む上場連結子会社5社をTOBで完全子会社化したが、当時から今回の合併を考えていたと思われる。合併後の社員数は1万人、ITソリューション企業として国内屈指の規模となりそうだ。

10位の記事はタイトルが少々過激だったせいか、最初に「え?」と思った読者も少なくなかったようだ。実際の内容は、「どんなイヤな人でも、ひとつやふたつはいいところがあるはずだから、それを見つけてあげよう」ということ。精神の安定をはかり、ストレスをうまくコントロールする方法のひとつとして紹介されているわけだが、嫌いな上司の良い点を探す行為自体がストレスにつながりそうな気がする……。

大きな企業に動きがあるときは、やはり社会の関心も集まるようで、今週は平均して各記事へのアクセスが高かった。これらの企業の動向については、経営チャンネルで引き続き最新情報をお届けできるようにしてしていく。