Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

Paul Rouget氏がFirefox: 46 features you might not know about ★ Mozilla Hacks - the Web developer blogにおいて、Firefox 3.0から3.6の間にFirefoxの追加された46の新機能をまとめている。よく知られている新機能ではなく、詳しい開発者は知っているもののそれ以外のユーザは知っていそうにない機能がまとめられている。Firefoxが3系に入ってからどういった細かい機能の改善や新機能の追加が実施されてきたかが一覧にまとまっていてわかりやすい。掲載されている機能は次のとおり。

CSS 対象 内容
@font-face 3.5+ オンラインフォント表示機能。3.6はWOFFおよびTTFフォントにも対応
pointer-events 1.5+ 要素にマウスイベントを結びつけ。3.6からHTMLコンテンツに対応
:-moz-locale-dir(ltr/rtl) 3.6+ 左から右、または、右から左コンテンツを判定
:indeterminate pseudo-class 3.6+ ラジオボタンまたはチェックボックスに不確定状態を設定可能
@media 3.5+ メディアクエリ指定に対応。3.6からはタッチデバイスを検出する機能に対応
:nth-* 3.5+ :nth-child、:nth-last-child、:nth-of-type、:nth-last-of-type
-moz-border-radius 3.5+ カドの丸め指定
-moz-transform* 3.5+ スケール、回転、ねじり
-moz-*-gradient 3.6+ グラデーション
マルチバックグラウンド 3.6+ 複数の背景を組み合わせて利用可能
スケールバックグラウンド 3.6+ 背景のスケール方法を指定可能
-moz-column-rule 3.5+ カラム区切り線を指定
text-shadow 3.5+ テキストまわりのシャドー指定
-moz-box-shadow 3.5+ ボックスまわりのシャドー指定
-moz-border-image 3.5+ 枠線指定
rem単位 3.6+ 大元の要素のフォントサイズをベースにした単位
image-rendering 3.6+ 画像レンダリングアルゴリズム指定
XMLHttpRequest 対象 内容
クロスドメインXMLHttpRequest 3.5+ 複数ドメインに対するXMLHttpRequestを許可する機能
進捗モニタリング 3.5+ ダウンロードやアップロードの進捗状態をモニタリングする機能
バイナリデータ送信 3.6+ バイナリデータを送信する機能
バイナリデータ読出 3.6+ 送られてきたバイナリデータを読み込む機能
オフライン 対象 内容
オフラインイベント 3.0+ オフラインまたはオンラインをイベントで検出可能
ローカルストレージ 3.5+ データの永続的な保存機能
オフラインリソース 3.5+ リソースのオフラインキャッシュ機能
コンテンツ 対象 内容
ビデオ 3.5+ ビデオ再生機能
オーディオ 3.5+ オーディオ再生機能
Canvas 1.5+ 2Dビットマップレンダリング機能
アニメーションPNG 3.0+ アニメーション透過PNG画像対応
SVG 1.5+ SVG対応
foreignObject - HTML要素をSVG内部に取り込む機能
SVGエフェクト 3.5+ SVGエフェクトをHTML要素へ適用可能
インタラクション 対象 内容
ページ内ドラッグ&ドロップ 3.5+ ページ内におけるドラッグ&ドロップ機能
ファイルドラッグ&ドロップ 3.6+ ファイルのドラッグ&ドロップ機能
DNS先行フェッチ 3.5+ DNSリクエストの先行処理機能
地理情報 3.5+ 地理情報APIに対応。3.6からはストリートアドレスにも対応
マウスジェスチャイベント 3.5+ マウスジェスチャを検出するための機能に対応
デバイス方位検出 3.5+ デバイスの方位検出機能
Webベースプロトコルハンドラ 3.0+ Webベースプロトコルのハンドリング機能
ドキュメントサイズ変更通知 3.6+ ドキュメントの上下または左右のサイズ変更イベント機能
ウィンドウポストメッセージ 3.0+ ページ間、ウィンドウ間、iframe間などのメッセージ共有機能
JavaScriptとAPI 対象 内容
ネイティブJSON 3.5+ ネイティブJSONオブジェクトに対応
Webワーカ 3.5+ バックグラウンドスレッドでの処理機能
File API 3.6+ HTML5 File APIに対応
セレクタ 3.5+ ノードセレクタAPI
クラスリスト 3.6+ クラスで絞り込んで利用する機能
非同期スクリプト 3.6+ ページ読み込みを高速化するためのいくつかの属性追加

なお説明されているバージョンよりも前のバージョンですでに導入されている場合でも、機能が変わっている場合などはより新しい方のバージョンが記載されていることがある。また逆に指定されているバージョンよりも早いバージョンがマニュアルに記載されている場合もある。どのバージョンのFirefoxがどの機能に対応しているのかの詳しい説明はそれぞれのマニュアルをチェックする必要がある。