TVアニメの新しい方向性を示すべく、2005年4月にフジテレビが"連ドラのようなアニメ"をコンセプトに設立した"ノイタミナ"。従来のTVアニメの常識を覆したいという思いから「ANIMATION」を逆さにした「NOITAMINA」から命名された放送枠が、2010年4月よりこれまでの30分枠から1時間枠へと拡大される。その放送枠拡大を受け、2010年2月21日、業界初となる「ノイタミナ ラインナップAR記者発表会」が、内田洋行の「ユビキタス協創広場 CANVAS」にて開催された。

フジテレビ"ノイタミナ"が2010年4月より1時間枠に!

"ノイタミナ"ではこれまでから、普段アニメを観ない大人でも楽しめる作品として、『ハチミツとクローバー』『のだめカンタービレ』『モノノ怪』『もやしもん」『墓場鬼太郎』『東のエデン』などの話題作を放映。深夜アニメとしては異例の視聴率5%台を次々と叩き出し、占拠率では、同時間帯のバラエティほか各番組を押さえ、1位を獲得することもある人気枠となっている。

"ノイタミナ"の2010年度ラインナップ

放送時間 毎週木曜24時45分~ 毎週木曜25時15分~
4月~ 四畳半神話大系 (全11話) さらい屋五葉 (全12話)
7月~ ドラマ「もやしもん」 (全11話) 屍鬼 (全22話)
10月~ 海月姫 (全11話) (屍鬼)
※7月から放送される『屍鬼』のみ2クール

今回の「業界初」と銘打たれた「ノイタミナ ラインナップAR記者発表会」は、記者発表の模様がUSTREAMによってリアルタイム中継されたほか、Twitterを使ったリアルタイム配信が行われたのが特徴。初の試みということもあって、USTREAMでの中継がストップするなどのトラブルも少々見受けられたが、記者発表中の会場内、そして中継を見ている会場外からの活発なTwitterでのやりとりが行われるなど、記者発表会の新しいカタチとして、今後の展開が期待できるものとなった。

さらに注目したいのは「AR」。「拡張現実 (Augmented Realty)」と呼ばれる注目の技術が作品紹介の随所に盛り込まれたところだ。2010年度の各タイトルが、「AR三兄弟」の長男・川田十夢氏、次男・高木伸二氏、三男・小笠原雄氏により、さまざまな趣向を凝らした「ARギミック」で紹介されると、ステージの登壇者や会場内外から驚きの声が次々とあがっていた。そのあたりの模様も含めつつ、次ページから2010年度のラインナップを紹介していこう。

Twitterでの発言は会場でもリアルタイムで表示された

今回の発表会で大活躍をみせたAR三兄弟

(次ページでは『四畳半神話大系』を紹介)