米Googleは2月16日(米国時間)、同社リアルタイム検索サービスに音楽系SNS「MySpace」からのアップデート情報を加えた。これによりTwitterなどと同様に検索キーワードからMySpaceの最新書き込みがリアルタイムで見られるほか、Google Buzzとの接続が可能になっている。

現在、同社のリアルタイム検索ではTwitterやGoogle Profileなどの書き込み状況をリアルタイムで把握することが可能だが、これに新たにMySpaceからの書き込みも対応したことになる。米MySpace共同プレジデントのMike Jones氏は2月16日、GoogleがMySpace Real-Time Search APIの導入を昨年12月に表明したことを記述しており、今回ようやくこの実装が完了したことになる。Google Buzzなどでも同種のリアルタイム検索APIを使ってTwitterやFacebookのアップデートを取得しているため、MySpaceも同様にBuzzとの接続が容易に実現できたようだ。

近年のGoogleは、このリアルタイム情報とモバイルの組み合わせに非常に注力していることがうかがえる。例えばThe Inquirerの報道によれば、現在スペインのバルセロナで開催されているMobile World Congress (MWC) 2010で米Google会長兼CEOのEric Schmidtが語った話として、制限の多い携帯電話とリアルタイム情報をいかに組み合わせるかの例を紹介している。本来携帯電話だけで音声認識を実現するのは難しいが、これをクラウドで処理することでより複雑な作業が行えるとし、将来的には音声の自動翻訳や咳の状態から病気診断やステータス更新など、人々の日々の行動がそのままサービスにつながる仕組みを提案する。