米Sun Microsystemsの4人の創業者の1人で現会長のScott McNealy氏、そして現CEOのJonathan Schwartz氏の2名が間もなく同社を離れることになる。米eWeekなど複数のメディアが伝えている。

最大の難関である欧州委員会(EC)による許可がおり、ほぼ確定的となった米OracleによるSun Microsystems買収だが、1月27日(米国時間)に予定されている両社買収表明後初のSun製品のロードマップ発表会を控えた22 - 26日にかけて、後期のSunを支えた上記2名のトップが同社を離れることが従業員宛てのメールで明らかになった。両名ともにこれまで世話になった従業員に感謝の意を示すとともに、数々の先端技術で業界を生き抜いてきた過去の成果を誇りに思ってほしいと記している。また経営者としてはOracle CEOのLarry Ellison氏にバトンタッチすることになるが、同氏ならSunの資産をうまく活用してくれるだろうと望みを託しつつ、McNealy氏はいつもの口調で皮肉を交えつつ文章を締めている。

また27日に発表が見込まれるロードマップの概要は、米Wall Street Journalの「CEO Ellison Sets New Course as Oracle Gains Control of Sun」という記事に詳しい。買収完了が長引いて疲弊したSun Microsystemsを立て直すことが急務となるが、まず2,000名の営業人員とエンジニアを雇い入れ、ハイエンドラインを中心にサーバ製品を開発していくことを表明している。これはつまり、Sunの製品ラインが今後も継続開発されることを意味する。また26日時点で同社のナスダック市場への上場を廃止し、Oracleに組み入れる準備を進めることになる。

Sunからの正式発表はまだだが、すでに退任がきまったとされるSun MicroaystemsのJonathan Schwartz CEO(左)と創業者で現会長の Scott McNearly氏