――「二点分岐型」とはどういうものですか?

これはある概念や事象を二つの特性に分けるときに使います。今度は「デジタルメモ」を例にとってみます。

デジタルメモの特性とは何か。ここでまた思考の「フロー」が促されます。もしここで何も書かずに頭の中だけで考えるとしたら、なかなかイメージが湧かないのですごく苦労すると思います。

その点最初に図を描いておくと、思考の流れを確認できるのでイメージがつかみやすく、近い将来必ず完成されるという前提があるので心理的にも楽になると思います。 まずデジタルメモの特性の一つに「検索性の高さ」がありますね。

そしてもう一つは何か。とりあえず「コピーが簡単にできる」としましょうか。これで「デジタルメモ」を二つの特性に分けることができました。「二点分岐型」の図の完成です。

ここで出てきた二つの特性を、先ほど使用した「三位一体型」に組み込んでもう一つの特性を考えることもできます。

すると今度は三つ目の概念として「場所をとらない」を考え付くことができました。このように編集思考素の型を連続して使うことで、新しいアイデアを次々と生み出すことができます。